３２ 特技は変装 ページ39
*
【noside】
第４次試験、３日目。
ライとリアは木のうろの中、２人同時に起床した。
ライ「おはよう、リア」
リア「おはよう、ライ」
ライ「獲物、探そう？」
リア「探す、見つける」
２人はまた手を繋ぎ、とことこと歩き出す。
リア「ライ、あっちは？」
ライ「あっち、草原だよ」
リア「誰か、いる？」
ライ「見に行こうか？」
リア「リア、見に行く」
２人は草原まで歩き、見晴らしのいい場所で立ち止まった。誰も見えないなか、ライが花とは違う白いものを指差した。
ライ「あれ、何」
リア「白いの、何？」
ライ「行ってみよう」
リア「みようみよう」
白いもののところまで歩き、覗き込むと、それは人のかたちをしていた。
白布を２人で剥ぐと、そこには88番のプレートを付けた女性−−サクヤの動かぬ死体があった。
ライ「これ、リアの」
リア「リアの、獲物」
ライ「死んでるね」
リア「死んでるね」
ライ「どうする？」
リア「プレート、欲しい。取って」
ライ「わかった」
ライがサクヤの胸のプレートに手を伸ばした、その時、
リア「ライ、貰うね」
ライ「！？」
ライの胸からリアがプレートを奪い取った。ライが驚いてリアを見ると、彼女はすでに距離を取って微笑んでいた。
ライ「リア？」
最悪の予感がライの頭に閃いた。青ざめたライを見て、リアは笑みを深め、服を脱ぎ捨てた。
立っていたのは、サクヤだ。
ライ「88番……！？リアは！？リア！リア？どこにやった！リア返せリアリアリア……！！」
サクヤ「妹さんなら、そこに」
サクヤが死体に向かって手を振ると、死体から花弁が舞った。
サクヤの死体は一瞬にして、リアの死体へと戻った。
ライ「り……りあ、リア、リア？」
ふらふらとライがリアの横に膝をついた。
サクヤ「昨夜のうちに妹さんは殺しました。そして変装し、入れ替わった……気付きませんでしたか？私が『リア』ではないと」
リア、リア、と呟くライは放心状態で、何も聞こえていないようだった。
サクヤ「復讐しますか？」
サクヤが問いかける。
サクヤ「それなら、幻影旅団としても受けてたちますよ」
左拳の拳帯を外し、蜘蛛の入れ墨を見せる。
その瞬間だ。
ビッ！
サクヤの頬から血が飛んだ。
ゆらりと立ち上がったライは、殺気を剥き出しにした獣のようだった。
ライ「殺す」
*
ラッキーアイテム
伸縮自在の愛
ラッキーキャラクター
フェイタン「ワタシがラッキー？……ハハ、喧嘩売てるか」←
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藤原 黎明 - ヴィズさん» めちゃわろてるやんwwww びず姉ありがとう！！wwww (2019年8月15日 23時) (
レス) id: d9b557ad09 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - んふふwww好きぃwww (2019年8月15日 22時) (レス) id: 54e78712b9 (このIDを非表示/違反報告)
藤原黎明 - RTさん» コメント気が付いてませんでした、すみません！ありがとうございます！これからも頑張ります^ ^ (2018年8月31日 17時) (レス) id: 50a7dd275d (このIDを非表示/違反報告)
RT - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月10日 14時) (レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
キサキ(プロフ) - メンチはシングルハンターです (2017年12月28日 13時) (レス) id: 3a616b600a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2017年9月30日 23時
