19 湿原と嘘つきと少年 ページ21
*
今にも喧嘩をしそうなイルミとヒソカさんからこっそり離れて、階段を走ると外に出た。じめじめしていて気持ち悪い。
サトツ「ヌメーレ湿原。別名詐欺師の塒。霧が濃いので、しっかり私に着いてきてください」
あれ?まだ二次試験会場ではないのか。
また一団が走り出そうとすると−−
?「嘘だ!そいつは嘘をついている!」
裏から現れたぼろぼろの男が叫ぶ。「俺が本物の試験官だ」と。
男「これを見ろ!」
試験官に似た猿を見せて、尚も嘘をつく。
煩い……面倒。じめじめは嫌いだから、早く抜けたいのに。
「『桜花舞姫』……」
手に桜の花びらを作り出し、偽物に向かって、
ザシュザシュザシュッ
男「っ」
あれ?
「……?」
花びらを飛ばそうとした瞬間、偽物にトランプが刺さっていた。
そしてトランプをキャッチしたのは、本物の試験官。
ヒソカ「クック、なるほどなるほど♥」
トランプの犯人は、ヒソカさん。……殺気、全然気が付かなかった。やっぱり強いんですね、すごい。
そうすると私なんか、まだまだか……。
クロロと盗賊やるなんて、まだ早かったのかもしれない。会った時からの夢でもあったけれど。
「はぁ……」
う、ダメだ。ダメですよ私。すぐに『ねがてぃぶ』とやらに落ち込むのは。修行の時にもクロロさんに言われたことですし。
再び走り出した集団の中で、パチンと頰を叩く。そうして真っ直ぐ前を向いたその時。
?「サクヤ!」
聞き慣れた声が、私の名前を呼んだ。
「あ、キルア君!?」
ハッとして振り向くと、銀髪猫目の天使がっ!
キルア「サクヤもいたの!?」
……先程見つけてはおりましたが、ここは隠しておきましょう。
「ええ。でもキルア君がいるとは思わなかった。家出ですか?」
キルア「まぁな」
それで、隣にいる緑色の子は?
ちらっと目線を合わせると、男の子はニコッと笑う。
?「お姉さん、初めまして!オレ、ゴンっていうんだ!」
あれ?この子は第2の天使……?
お姉さん……って……お姉さん……?
「わ、私はサクヤ。よろしくね、ゴン君」
ゴン「ねえオレもサクヤって呼んでいい?」
「はい。どうぞ」
では私もゴンって呼びましょうかね?と呟けば、いいよ!と元気に言われた。
そのあとに、キルア君にもキルアって呼び捨てがいいって言われたから、呼び捨てにすることに。
なんだか、少年に癒されるなぁ……
あ、決して、しょた?とかいうものではないですからね?
*
ラッキーアイテム
伸縮自在の愛
ラッキーキャラクター
フェイタン「ワタシがラッキー?……ハハ、喧嘩売てるか」←
140人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藤原 黎明 - ヴィズさん» めちゃわろてるやんwwww びず姉ありがとう!!wwww (2019年8月15日 23時) (レス) id: d9b557ad09 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - んふふwww好きぃwww (2019年8月15日 22時) (レス) id: 54e78712b9 (このIDを非表示/違反報告)
藤原黎明 - RTさん» コメント気が付いてませんでした、すみません!ありがとうございます!これからも頑張ります^ ^ (2018年8月31日 17時) (レス) id: 50a7dd275d (このIDを非表示/違反報告)
RT - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2018年8月10日 14時) (レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
キサキ(プロフ) - メンチはシングルハンターです (2017年12月28日 13時) (レス) id: 3a616b600a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藤原 黎明 | 作成日時:2017年9月30日 23時