14.元カレ事件…1 ページ35
隣の部屋にAが引っ越してきてからというもの、どうも俺の調子が狂っているように感じている。
どんなゲームしてるときもA誘おうかな、と思ってしまうし、きなこ渋ハルの日なんてまさかのあの2人に嫉妬してしまって。ゲームしてないときもA飯食ったかなー、一緒に食わんかなーとか考えてしまって。
とにかく、浮かれていたので、精神統一のためにも一旦失踪することにした。別に病んでるとかではないけど、まぁCRカップが終わった後もいろいろ忙しかったのもあって単純に休みたかったのもある。
失踪しますツイートをしてから2週間が経ち、復帰の時期を考えながら裏でゲームをしていると、急に家のインターホンが鳴った。
何も頼んでないからセールスかな、と思いながらも、一応モニターを確認しに行く。
そこには、Aが映っていた。
だ「え、A？なにしてん？」
『ごめん、だるまさん…ちょっと、鍵失くしちゃって。開けてもらえる？』
だ「あ、オッケー。待ってて」
なにしてんねんこいつ。
少々呆れながら、オートロックを解除した。鍵失くしたってことは、あいつ家にも帰れんのちゃう？
そのまま玄関に向かい、扉を開けてAが上がってくるのを待った。しばらくして、廊下の先からとぼとぼと歩いてくるAの姿を見つける。
だ「Aー？」
『あ、ごめんだるまさん。待ってくれてた？』
だ「うん。お前家にも入れんのちゃう？…………え、どしたんそれ」
なんだか元気がないな。歩いてきている姿を見た時からそう思ったが、至近距離に近づいてから明らかな違和感に思わず息を飲んでしまう。
白いロングのシャツに黒いスキニーを履いているが、そのシャツのボタンはとれて、襟元には血のような跡がついている。俯いているため顔はよく見えないけど、明らかに服装が乱れていた。
だ「A？」
『ごめん、これはなんでもなくて。ただちょっとカバンとスマホも失くしちゃって…とりあえず家の鍵どうにかしたくて、管理会社に電話したいからスマホ借りてもい？』
だ「ちょ、ちょっと待てや、お前顔上げてみ」
『いや大丈夫』
だ「大丈夫ちゃうくて！」
思わず肩を掴むと、Aはびくっと過剰に反応した。
これは只事ではない。
様子を見て想像した惨事にふつふつと怒りが込み上げる。
だ「ええから、ちょっと俺んち入ろ」
手を引いて、家に入れた。握った手は震えていた。
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宇蘭(プロフ) - HRNさん» HRNさん ありがとうございます♪励みになります！更新頑張りますので、もう少々お待ちください♪ (2023年3月14日 19時) (
レス) id: ed273fce11 (このIDを非表示/違反報告)
HRN - 本当に共感できる内容で素敵な小説でした❣続き楽しみにしてます！ (2023年3月13日 19時) (レス) id: 0ac97815cb (このIDを非表示/違反報告)
宇蘭(プロフ) - ﾏﾖﾈｰｽﾞさん» ﾏﾖﾈｰｽﾞさん！こちらこそありがとうございます！！わたしも書きながらキュンキュンしました。wがんばります！！ (2023年2月11日 2時) (レス) id: ed273fce11 (このIDを非表示/違反報告)
ﾏﾖﾈｰｽﾞ(プロフ) - とても好みの小説でめっちゃキュンキュンしました…！素敵な小説をありがとうございます！これからも楽しみにしてます！！ (2023年2月9日 23時) (レス) @page49 id: 7e7652eaca (このIDを非表示/違反報告)
宇蘭(プロフ) - 金成さん» ご指摘ありがとうございます。すぐに修正しました。 (2023年2月8日 15時) (レス) id: ed273fce11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇蘭 | 作成日時：2023年2月7日 1時
