第百五十九話『タッタ二年シカナイ』 ページ2
太「芥川くーん」
『……』
芥川がマフィアに来て一ヶ月が経った
原作通り、彼女は太宰の部下になったがまだ異能を遣った実践的な訓練はしていない
……それどころか
太「……芥川君?」
『……』
太「無視とはいい度胸だな君は。ねえ、Aちゃ」
『なに名前で呼んでるんですか、黙って下さい』
太「……本っ当に反抗期だねぇ」
太宰の言葉にあからさまに不機嫌になる芥川
仕事中の芥川に話しかける方が悪いのだ。何で“無視”だの“反抗期”だの云われなくてはならないのか
『……判りました。少し御手洗に行ってきます』
太「えっ、判りましたって?……えっ?」
大量の資料を持って部屋から出ていく芥川を太宰は口を尖らせ、じっと見ていた
太「……可愛くない。もっと甘えくれてもいいのに」
***
『では緊急会議を始めます、中原さん。太宰さんをギャフンと云わせるには如何すればいいのでしょうか?』
御手洗とは口実
実は太宰の相棒である中原中也の居る部屋へと転がり込んでいた
中「いいか?まず、彼奴を崖に呼び出す」
『呼び出す為には如何すればいいのでしょうか?』
中「簡単だ。手前が囮になれば、彼奴は直ぐに食い付く」
そして今、“きゃっ!太宰にギャフンと云わせちゃお!
〜あわよくば息の根を止めて〜”の作戦立案中だ
……必死にメモを取り、中原の顔を見る
中「そして彼奴を突き落とす」
『最高ですね。いつ実行致しましょう?今日にしますか?』
中「いや明日がいい。明日は雨の予報だからな」
『御意』
作戦内容は太宰に知られてもいい。要は崖から突き落とせば凡て丸く収まる話なのだ
『別に悔いはない。全力で突き落として差し上げます』
中「おう、もしもの為に俺もついてるから。頑張ろうな」
その時だ
バタンっと勢いよく開かれた扉。真っ黒い服の男が入って来た
太「いたいた〜。芥川君、何故此処にいるんだい?」
『貴方の事だから予想はついているでしょう?では僕はこれで』
太宰の顔を見らずに中也の部屋から出て行く
『(本当に面倒臭い)』
早くこの包帯野郎から離れたい。そして早く異能力を強くさせたい
たった二年の月日しかないのだその間に……
『……二年?』
あまり長くない月日に芥川の足は止まった
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アニヲタ(プロフ) - 少し遅くなりましたが最近(?)20巻発売されましたね!私はもう…ショックが酷くて読んだ後一週間位病んでました笑更新再開ずっと気長に待ってます!無理の無いご自分のペースで書いてくださいね…!ずっとずっと待ってます! (2021年1月11日 22時) (レス) id: 71f36505fa (このIDを非表示/違反報告)
らしろ(プロフ) - アニヲタさん» いえいえ、リクがありましたら可能な限り受け付けます。お時間が掛かるかもしれませんが、、、でっぷるは映画で一度見たきりなのであまり詳しく覚えてないです、、小説は友人に貸して帰ってこないんですよ笑 (2020年7月30日 3時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
アニヲタ(プロフ) - 厭々!!!リク受けて下さるだけでも十分過ぎるのにぃ…マジで有難う御座います…!実は私もでっぷる編全く、これっぽちも知らんのですよねぇ...。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: a9a289fd68 (このIDを非表示/違反報告)
らしろ(プロフ) - アニヲタさん» コメントありがとうございます。でっぷる編ですが今、手元に小説がない状況でして書くことが出来ないんです、申し訳ないです、、、リク希望ありがとうございます。時間が掛かるかもしれませんが、受付致します。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
アニヲタ(プロフ) - あのぅ…でっぷる編書くご予定はありますでしょうか…?若し無ければリクをしたいのですが… (2020年7月28日 14時) (レス) id: a9a289fd68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らしろ | 作成日時:2020年3月16日 21時