floor04 ページ17
向井「〜♪」
陽気な鼻歌を歌いながら、向井は8区の12階層を歩いていた。
先日聞いた話の事を漁ってみれば、埃かのようにどんどん出て来た情報に表の役員たちの能無しっぷりを嗤った。
8区の中央に位置する、一際目立つタワーがラウールのいる情報局だ。
向井の顧客先の1つでもあるその場所に、向井は顔パスで入って行く。
向井「ラウ〜！」
ラウール「あ！こーじくん！」
ブースで白いフワフワのクッションを抱えながら原稿を確認していたラウールは、向井の声にパッと顔を上げると、ひらひらと手を振った。
向井「見て見て〜、ええ情報屋と思わへん？これ、めちゃくちゃ映える情報屋と思わん？」
ラウール「あはは！相変わらず回りくどい言い方するね！いくら欲しいの？」
小悪魔の様に笑う彼に、向井はその指で3を示す。
ラウール「ふぅん。ま、確かにこの情報は値打ちあるねぇ？」
傍らに立っていたスーツの男に目で合図を送ると、男はどこかへと歩いていく。
ラウール「やっぱり役人サマは脳内お花畑の連中ばっかだね」
向井「ほんまやで、街に協力者が出来て優越感に浸ってんとちゃうか」
ラウール「あり得るぅ。それか協力者が出来たから自分たちのやろうとしている事はわからない、って思ってるか」
向井「はは！やとしたらほんまに無様なもんやなぁ？」
スーツ姿の男が封筒を持って戻ってくる。
それをラウールに渡すと、ラウールは中身を確認して向井に渡した。
ラウール「はいしっかり300万」
向井「まいどあり♪」
ラウール「あ、ついでにこれ、あべちゃんの所に持ってってくれない？」
向井「ええよ〜」
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ch(プロフ) - 湊都様 はじめまして。唐突なコメント失礼致します。本日のmmabラジオを聞いて湊都様の主様と番犬(敬愛心)がまさにそれだと思いこの作品書いてくださったお礼をなんとしてお伝えしなければと馳せ参じました。主様と番犬共大好きです。これからも創作頑張ってください。 (2020年8月27日 23時) (
レス) id: b9b0fe572d (このIDを非表示/違反報告)
皇玲太(プロフ) - 毎度思いますけど、ホント最高です (2020年8月22日 18時) (レス) id: 293e872a7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ - お疲れ様でした！今回も楽しませていただきました！このシリーズたちの文庫版が欲しい…。次回も楽しみにしています！ (2020年8月22日 0時) (レス) id: deb2d46d42 (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - ルカさん» ご指摘ありがとうございます！直させて頂きます！ (2020年8月12日 10時) (レス) id: a535406d45 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 【笑みを絶やし続ける】だと【笑っていない状態が続く】ことを意味するのだと思うのですが、、、間違っていたらすみません。 (2020年8月12日 9時) (レス) id: d9cf94c870 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年8月4日 9時
