KZ×コナン

〜チョコ様のリク〜【職業体験編】 ページ19

チョコレート様より、頂いたリクのお話です。
ご希望に沿っていれば、嬉しいです。

◇

「 アーヤ 」

授業の、おさらいをしていたら、翼の声が耳元でした。
驚いて振り返ると、悪戯っ子の様な笑い顔の、翼が居た。
あ、後ろに忍も立ってる。

周りを確認した。
あ、誰かに見られたら噂が、立つからだよ。

「 翼、忍、何？ 」

忍が、癖のない長い髪を動かして、私の耳元に顔を寄せる。
綺麗な顔が近付いて来て、私はドキっ！

「 先生は、秘密にしているらしいけど、明日高校生の人が来るらしいよ 」

へぇ！
あぁ、高校生になると、そう言う体験が有るんだよね。
どんな人が、来るんだろう、、、

【 次の日 】

朝、ホームルームが始まった時。
薫先生が、笑顔で口を開く。

「 今日は、高校から生徒さんが、３人来ます。 」

ざわっと教室が騒がしくなる。
佐田真理子が、嬉しそうに手を上げた。
瞳に、光が走る。

「 先生！来るのって〜、イケメン？それともブスですかぁ〜！ 」

ドッと皆笑った。
弾ける様に、皆が声を上げる。

「 いいぞー！佐田、もっと言えー！ 」

「 てか、イケメンからブスって、落差が 」

私のクラスって、こんな騒がしかったっけ。
でも、これじゃあ高校生の人、入って来れないじゃん。
どうするんだろう。

その時、翼が静かに立ち上がった。

その姿は、どんな芸術作品よりも、美しくて、皆が黙ってしまった。
瞳には、静かに強い白い炎が燃えている。
でも、一見分からないんだけどね。

「 皆、これじゃあ高校生入って来れないだろ。
何時迄も、子供じゃないんだしさ 」

それは、凄く正論で、皆が反省の表情になる。
一方、佐田真理子は、悔しそうに唇を噛んでいたけどね。


教室のドアが、開いた。

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