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「ねぇ、なんかあったの」
私のキーボードを打つ音だけが鳴り響くこのオフィスは、未だに私とジョンウさんしか出勤していなくて
会話も特に無かった事からとても静かな空間が流れていた
そんな中、急に話題を振ってきた彼の顔を見ると
まるで飼い主の帰りを待つ子犬、とでも言うべきか。キュゥンと今にも喉を鳴らしてきそうなそんな顔で私を見つめる彼はやっぱりあのドラマの王様とは正反対だ
『え、なにも』
「うわー嘘ついてるー」
『本当に何もありませんてば』
「彼氏？なんかあった？もしかして別れた？いやまさかな〜」
あ！浮気された？！と続けざまに話す彼はクイズをしてるみたいに楽しそうで、それでいて無駄に正解を言い当ててくるから思わず後込んでしまう
もっとも当の本人はそれはないか〜などと言いながら、まるで難問に苦戦するどっかのクイズ番組のタレントのような表情を浮かべているあたり正解だとは思ってなさそうだ
「正解したらご飯いこーよ」
『じゃあ行かなきゃじゃないですか』
「なんでよまだ正解するとは限らないじゃん」
『イタリアンが好きですか？それとも居酒屋にします？』
私との会話が全く噛み合っていない事にやっと気付いたのか、え？え？と情けない声を出しながら頭を抱えているのは恥ずかしい事に私の直属の上司である目の前の彼以外にいない
「え？嘘でしょ？どっちが正解？」
『どっちも…ですかね』
「浮気されて別れたってこと？」
『どストレートに傷エグるのやめて下さい』
昨日までの私を思うとその話題をしているのにも関わらず驚くほど普通だった
それは相手がジョンウさんだったからなのか、流石に2日も経てば傷が癒えたからなのか
「え……結構長かったよね？」
『７年…ですかね』
「うげっ…まじで」
『まじですね』
「…………………俺イタリアンがいい」
訳の分からないジョンウさんはこんな重たい話の中でも健在で、かろうじてわかる事と言えば私とご飯に行く事を本気で考えてくれているらしく、いつがいい？コースがいい？とスマホを片手に尻尾を振っている
『コース料理食べてみたいです』
なんて、自然と笑顔で返してしまったのは
"ナナ"という存在を少しでも早く私の中から取り除こうとしているからなのか
私自身のことなのに、そんなこと知る由もない
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run(プロフ) - hkrさん» ありがとうございます（ ; ; ）途中作品が消えてしまってご迷惑をおかけしました（ ; ; ）大学編楽しみにしててください♡ (2022年11月29日 10時) (
レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - ephemeral7287さん» 楽しみにしててくれてありがとうございます♡大学編間も無く始まりますので少々お待ちを〜♡ (2022年11月29日 10時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - wakaさん» わーい♡コメントいつもありがとうございます！大学編楽しみに待ってて下さい♡ (2022年11月29日 10時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
run(プロフ) - まゆえまさん» うわお嬉しいお言葉♡ありがとうございます！大学編準備中ですので少々お待ちくださいね♡ (2022年11月29日 10時) (レス) id: 8f6ebbdacb (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - 完結おめでとうございます！そして、大学編楽しみにしてます🤍 これからも更新頑張ってください！！ (2022年11月29日 1時) (レス) @page41 id: fcc5d5eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：run | 作成日時：2022年11月18日 14時
