付き添い ページ7
恭平side
流星くんがコンビニに行くのに付き添う相手が居らんらしいから、俺が立候補してコンビニまでの短い道のりを並んで歩いてる最中。
流星くんは場面寡黙症やから、外で人とのコミュニケーションが上手く取れへん。
いつも誰が付いて行って助け舟を出すんやけど、今日はそれが俺の役目。
「うわ、今日混んどるな...」
数分歩いてコンビニに到着して、入る前から店前に停まっている車の多さに混み合ってる店内を想像する。
「流星くん、大丈夫？」
既に歩いてくる途中から顔が強ばって緊張しとるのが分かる流星くんの様子に、心配になって顔を覗き込むけど俺の返答には頷き返してくれたから、きっと流星くんなりに頑張ってくれとるんやろう。
「よし、行こか」
自動ドアをくぐって、まず先に向かう場所はチケット発券機。
「自分で出来る？」
頷く流星くんを見るとバッグから受付番号等が書いてあるメモを取り出して、恐る恐る画面に触れた流星くんを側で見守る。
俺も普段コンビニなんて滅多に来やんから、周りに置いてあるコピー機やコーヒーマシーンに興味を持ってキョロキョロと辺りを見回してしまう。
「ん？どしたん？」
ふと袖を弱い力で引っ張られて流星くんを見ると、画面を直視して固まっている様子に俺も画面を覗き込む。
画面には “ 注文内容が存在しません ” と表示されとって、イレギュラーな事件に流星くんはきっと何をすればええんか分からんくなってるんや、と予想する。
「メモ見して？どっか間違ったんちゃう？」
流星くんの手に握られたメモを見せてもらって、もう一度最初から数字を入力し直す。
「...ほら、大丈夫やで。後ここ押したらレシート出てくるから」
持っていたメモと画面に表示されとる数字を何度も確認しながら進めると、どうやら番号を打ち間違えとっただけで今度は上手くいった。
あとは発券のボタンを押すだけになって、俺が画面を操作しているのをじっと見ていた流星くんに発券のボタンを押させようと声をかける。
流星くんがゆっくりと画面に表示されたボタンを押してレシートが出てくると、すぐにレシートをちぎり取った。
「流星くん、やるやん！」
そう言いながら頭を撫でると、少し強ばっとった流星くんの表情が少し和らいだ気がして安心する。
「よし、レジ行こか」
流星くんが頷いたのを確認して、軽く背中を押しながら俺も後に続いてレジに向かった。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
