付き添い ページ6
流星side
「え、行けへんの？」
「ん〜、ごめんな？今手離せんくて」
そう話す大ちゃんは熱を出した大橋くんの看病に付きっきりで、困った顔をしながら謝ってくる。
今日はネットで買った洋服の支払いをせなあかんくて、午後の学級終わりに大ちゃんとコンビニに支払いに行く約束をしとったけど、昼食後から大橋くんの体調不良が発覚して行けんくなってしまった。
丈くんは今日学会があるらしくって朝から出かけたっきり夕飯まで帰らんし、謙杜とみっちーは自室に籠って宿題しとるから下手に声をかけれへん。
「俺、空いとるから一緒に行こか？」
「...ええの？」
近くでゲームをしとった恭平が俺の方を見ながら声をかけてきた。
「でも恭平、これから発作起きやすい時間帯やん。施設に居ってくれた方が安心なんやけど...」
「大丈夫やって。コンビニすぐそこやし、支払いだけやろ？」
「せやけど...」
大ちゃんに止められる恭平やけど、コンビニなんて歩いて数分やし買い物やないからすぐに帰って来れると反論する。
「大丈夫、吸入器持ってくから！」
そう言ってお願いポーズをする恭平に負けたのか、“ はぁ... ” と溜息をついた大吾くんが口を開く。
「絶対寄り道せんで支払いだけで帰ってくるんやで？買い物もせんこと。恭平はもちろん、流星もなんかあったらすぐ俺に連絡するんやで」
「ありがとう大吾くん！」
渋々大ちゃんの許可が下りて、俺と恭平でコンビニ行くことが許された。
早速自室に用意しに行った恭平が居なくなったホールで、大ちゃんに声をかける。
「大ちゃんごめん、ほんまにええの？」
「んー、しゃあないよ。流星を一人では行かせられんし、すぐ帰ってくるなら恭平も大丈夫やろ」
「ん、ありがとう」
そう言うと恭平が2階から準備万端で戻ってきた。
「流星くん、行こ！」
「う、うん...！」
「気をつけて行くんやで〜」
大橋くんの看病でバタバタしとって玄関までは見送れへん大ちゃんやったけど、声だけを聞いて恭平と靴を履く。
「恭平、ほんまにええの？大丈夫？」
「大丈夫やって。流星くんまで心配されるんなんか嫌や笑」
そういう恭平が先に外へ出ようとするから、俺も急いで靴を履いて恭平の背中を追いかけた。
「大ちゃん行ってきまーす！」
「はーい、行ってらっしゃーい」
最後に大橋くんの部屋に居るだろう大ちゃんに向かって叫んぶと、少し顔を覗かせて笑顔を向けてくれた大ちゃんを見てドアを閉めた。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
