面会 ページ45
大橋side
「...大橋？大丈夫か？」
「ん...ｼｭｺｰｯ」
昼食で噎せ込んでしまってからというもの、呼吸が苦しくて自室で寝込んでしまった。
目を覚ますと隣には丈くんが居って声をかけてくれる。
「まだ苦しいやろ？寝ててええで？」
「んーん...ｼｭｺｰｯ、ホール行きたい...ｼｭｺｰｯ」
もう十分睡眠が取れて眠くあらへんし、少し楽になったから身体を起こしたくて丈くんに頼む。
「...無理はせんでな？」
少し考えた後、丈くんが車椅子を用意してくれてお姫様抱っこをされて乗せてくれる。
「ん、ありがと...ｼｭｺｰｯ」
そのままホールに向かうと、音沙汰ひとつ無く誰も居らん事に違和感を覚える。
「あれ...ｼｭｺｰｯ...、大ちゃん、たちは...？ｼｭｺｰｯ」
「恭平のとこ行ったで」
俺の車椅子のロックをかけてキッチンに向かう丈くんが答える。
「...ｼｭｺｰｯ、そっか...ｼｭｺｰｯ、丈くんも、ｼｭｺｰｯ...行くんやったよね？...ｼｭｺｰｯ、ごめん...」
「謝ることやないよ。大吾が行ってくれとるから大丈夫やで」
そうは言っても本当は俺も連れて全員で恭平の所へ行くはずやったんやろうから申し訳なくなる。
「...ちょっとごめん、大吾からやわ」
丈くんのスマホの着信音が鳴って、スマホを耳に当てる丈くんを見つめる。
「もしもし？...うん、......そっか...うん、分かった...よろしくな、じゃあ」
「...ｼｭｺｰｯ、大ちゃん...ｼｭｺｰｯ、なんて...？ｼｭｺｰｯ」
「恭平まだ目覚めてないんやって。流星少し貧血気味やからもう帰ってくるって」
「そう、なんや...ｼｭｺｰｯ」
通話の終わった丈くんから恭平の意識がまだ戻っとらんことと、流星が貧血との情報を得て心配になる。
俺が体調崩してしまったせいでしばらく会えとらん恭平にも会いたいし、流星も心配やから俺も早く回復せな...と自由のきかへん身体に言いつける。
「俺夜ご飯の支度するから、なんかあったら呼んでな？」
丈くんの言葉に頷くと、俺がテレビの見える場所まで連れて行ってくれて、丈くんは再びキッチンに向かった。
「「ただいまー」」
ホールに丈くんの作る夕食のいい匂いが漂ってきた頃、玄関の開く音と中学生組の声が聞こえて顔をホールの入口へ向ける。
「流星、そこのベッドに居り」
大ちゃんに支えられて入ってきた流星は顔色が悪くて、丈くんとの電話で聞いていた通り貧血を起こしとるのは一目瞭然やった。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
