逆看病 ページ4
謙杜side
大吾くんが抱えていた洗濯物を奪って畳んでいる時、大吾くんが段ボールを持ち上げようとして結局上手くいかずに丈くんに呆れられとった。
「大吾、やってくれんのは嬉しいんやけど、今日は座っとってくれる方が一番有難いわ」
「…ごめん」
そう言って落ち込んでしまった大吾くんが大人しくソファ戻ってきたから、洗濯物を畳み終わって大吾くんの横にちょこんと座る。
「んっ…僕もちょっと一休み」
「腕疲れちゃった？ごめんな？」
「んーん、大丈夫…んっ」
ただ大吾くんに寄り添うつもりが逆に心配かけてしまったようで申し訳ない。
「...丈くん！熱下がった！」
体温を測り終わった恭平が嬉しそうに丈くんに報告する。
「何度やった？」
「...36.6℃？」
「なんで疑問形やねん」
「ほんまやもん」
「…ちょっと大吾、体温計見てやって」
歯切れの悪い恭平の言い方に不審に思った丈くんが大吾くんに指示を出す。
「ちょっ…！」
「...別に普通やん」
「やからそう言ってんのに...」
手を怪我してる大吾くんに変に抵抗は出来へんから、あっという間に恭平の手から体温計を取り上げられる。
表示されとる体温は恭平の言った通りらしくて、拍子抜けしてる大吾くんが丈くんに報告して、恭平の顔をじっと見つめる。
「どっか調子悪いんとちゃうの？」
「別に？」
「ふーん...」
大吾くんはもう一度恭平に確認をするけど帰ってくる返事は “ なんもない ” の一点張りやから、渋々体温計を元の場所へ戻した。
「それよりも大吾くん、さっき手大丈夫だったん？」
「大丈夫やって、自業自得やよ」
恭平に聞かれて右手首を気にする大吾くん。
「んっ、俺もできることやるんで...んっ、何でも言ってくださいね、んっ」
「ありがとう、謙杜」
「俺もやります！」
「恭平はまだいいから安静にしとって笑」
大吾くんが上手く手を使えへん期間は積極的にお手伝いしようと名乗り出ると、恭平もそれに続いて手を挙げる。
結局恭平は大吾くんに止められとったけど、大吾くんが笑顔になってくれたことが嬉しかった。
「大吾、できる所まででええからカルテ入力しといて」
「了解です」
それを見た丈くんは大吾くんに仕事を頼む。
「謙杜、その畳んだの大橋の分だけ部屋に置いてきてやって」
「んっ、はーい」
「謙杜、ｼｭｺｰｯ、ありがとう、ｼｭｺｰｯ...」
「いえいえ〜」
俺も普段頼まれへん仕事を頼まれて、ルンルンで大橋くんの部屋へ向かった。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
