自責 ページ22
丈一郎side
夕食に手を付けず食欲の無さそうな流星を見て、先にカウンセリングする方が最良と判断し、流星の手を引いて2階の部屋に向かう。
「どこがええ？ベッド？」
ドアを閉めて部屋には2人だけになっても、ずっと俺の後ろでじっと突っ立ってる流星に声をかけると、ゆっくりとベッドに向かって横になった流星。
「具合悪いん？怠い？」
せめてベッドに行っても座るだけやろうと思ったけど、途端に横になって布団を肩まで被るから心配になって首筋や額を触るけど、熱は無さそうやから大丈夫そう。
「話せたらでええから...流星が今何思っとるか教えて？」
小さい子を相手しているように、優しく柔らかい言葉で流星に問いかける。
すぐには答えてくれへんやろうから、時計の秒針の音だけが響く長い沈黙をじっと待つ。
沈黙が続いて数十分。
流星からは何のアクションも無くて困り果ててた頃、流星がモゾモゾ動いたかと思えば俺の方を向いとったのに急に背中を向けてしまった。
「...嫌やった？」
なるべく刺激しないように優しく聞きながら、流星からの返答を待つ。
「...俺が悪いから。...恭平倒れるまで付き合わせたん俺やねん」
やっと口を開いたかと思えば電話で聞いた内容とほぼ変わらん内容。
「恭平の事はええから...流星の事が聞きたい。流星のココ、なんて言っとる？」
「やめて...ええから...」
流星の顔を覗き込みながら胸の辺りをトントンさせると身を捩らせた。
「...ん、ごめん。...俺しばらくここ居るから、何か話したくなったりホール行きたくなったら言ってな？」
今は何も話しかけんようにそっとしておこうと思って、流星のベッドに背をつけて座り込む。
「恭平は今落ち着いとるから大丈夫やで。明日恭平のとこ行こな？」
聞いてるか分からへんけど、一応流星に声をかけてまた静寂に包まれた真っ暗な流星の部屋で過ごしていると、胸元に入れていたPHSが震えて画面を見ると “ 大吾 ” の文字。
「...もしもし？」
“ あ、丈くんごめん。はっすんが呼吸苦しそうやねん ”
「分かった、今行く」
二つ返事で電話を切って、流星に向き合う。
「流星ごめん、大橋が具合悪なってもうたみたいやから下行くな？流星も落ち着いたら下降りてき」
未だに壁の方を向いて俺の方には目もくれんけど、とりあえず大橋の処置に行かなあかんから流星を置いて部屋を出た。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
