自責 ページ17
道枝side
「そいえば...ｼｭｺｰｯ、恭平は...？ｼｭｺｰｯ」
「ぇと...びょうぃんです」
「ｼｭｺｰｯ、病院...？」
大吾くんに車椅子を押してもらってホールにやってきた大橋くんに恭平の居場所を聞かれて、長尾と目を合わせてとりあえず正直に伝える。
「ぁの...発作ぉこしてもぅて...丈くんと救急車で...」
なんとなく今の状況を言いづらくて、大橋くんとは目線を合わせず手をいじりながら伝える。
「救急車って...ｼｭｺｰｯ、そんな酷いん...？ｼｭｺｰｯ」
酷いかどうかなんてさっき見た恭平の様子を思い出せば一目瞭然で、その記憶を鮮明に思い出して辛くなって大橋くんに返答出来へん。
「んっ...俺らもよく分からんくて...んっ、恭平倒れとって...」
長尾がフォローに入ってくれるけど、結局俺らが伝えられる情報はそれ以上あらへんから大橋くんと向き合ったままお互い黙り込む。
しばらく沈黙が続いとると、2階から大吾くんと流星くんが降りてきた。
「...さっき丈くんから連絡あって。恭平今処置してるみたいやから、後のこと分かるまで俺らはここに居ることになったから」
大吾くんが流星くんをソファに座らせた後、俺たちに伝えてきた。
「な、大ちゃん...ｼｭｺｰｯ、恭平どしたん...ｼｭｺｰｯ」
「...ちょっと出かけてたんやけど、外で発作起こしてもうたみたいねん。家には帰って来れたんやけど、帰ってきてすぐ意識なくて倒れたから、丈くんと救急車で病院行っとるよ」
俺らが上手く伝えられへんかった恭平の状態を大吾くんが大橋くんに伝えてくれて、やっと理解できた大橋くんが深刻そうな顔になる。
「俺...熱出してもうたから...ｼｭｺｰｯ、病院行けへんのよな...ｼｭｺｰｯ、ごめん...ｼｭｺｰｯ」
「そんなことあらへんて。謝らんで？」
落ち込む大橋くんに大吾くんが宥めるけど、大吾くんの手はずっと流星くんの背中を摩っていて。
「...りゅぅせぃくん、大丈夫ですか？」
ずっと下を向く流星くんが気になって大吾くんに聞くけど、帰ってきたのは大吾くんの悲しそうな笑顔だけで、“ これ以上聞いたらあかんやつや ” と気づいてすぐに身を引く。
「俺は...大丈夫やから...」
静寂に包まれたホールに流星くんの声が響いて、流星くんを見つめる。
「俺よりも恭平。俺が恭平のこと苦しめたんよ...」
「流星...」
自分を責めるような言葉を並べるいつもと真逆の雰囲気の流星くんに、暗い雰囲気が漂った。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
