自責 ページ15
西畑side
なんとなく流星が嘘をついてるような気がして何度も真偽を確認するけど、“ 俺が走った ” の一点張りで一向に話が進まへん。
「...流星が恭平の命を危険に晒したってことやで？」
そういうと体をピクっと反応させる流星。
「それでもほんまに流星が悪いん？」
そう聞いても無言で頷くからどうすることも出来へん。
「あ、丈くん...」
ふいにスマホが震えて画面を見ると “ 丈くん ” の文字が表示されとって、急いで通話ボタンを押す。
「もしもし丈くん？」
“ あ、大吾。今ええ？ ”
「うん、ええよ。恭平どんな感じ？」
“ うん、とりあえず今は処置室運ばれたとこで俺は外で待っとる ”
「そっか...」
電話の向こうからは車の走る音が聞こえてくるから、丈くんは屋外で通話しているのだろうと想像する。
“ 恭平なんでああなったか知りたいんやけど...。施設に居ったんとちゃうの？ ”
「それが流星と一緒にコンビニ行かせとって...」
“ そうなん？じゃあ外で発作起こしたってことやんな？ ”
丈くんは別に怒るわけでもなく、とりあえず当時の恭平の様子が知りたい様子やった。
「せやねんけど...、流星曰く “ 俺が走ったから ” 言うねん」
流星を見ながら丈くんに話すと、少し顔を上げた流星と目が合う。
“ ...ちょっと流星と電話代われる？ ”
「ん、分かった。...流星、丈くんと電話」
そう言ってスマホを渡して流星が丈くんと話す様子を見守るけど、さっきと変わらず “ 俺が悪い ” と繰り返すだけで全然走った経緯を特定できへん。
横で眠っているはっすんの様子を確認しながら、流星と丈くんの会話が終わるのを待つ。
「...大ちゃん、丈くんが代わってって」
「ん、ありがとう」
流星がスマホを差し出しながら俺に伝えてきて、再度スマホを手に取り丈くんと会話を交わす。
「...もしもし？」
“ あ、大吾。流星がそんなことするなんて思えへんのやけど ”
「やんな...。俺も何回も聞いとるけど同じ感じで...」
結局丈くんが流星から聞いた情報も俺と変わらんくて、腑に落ちてへん様子。
“ とりあえず恭平が発作起こしたのは走ったからってのは分かったからええわ。...大橋は？大丈夫そう？ ”
「うん、とりあえず36.8℃で上がらず下がらずやから様子見かな」
“ 了解、みんなのこと頼むな。また恭平の様子分かったら連絡する ”
「うん、待っとるね。じゃあ」
そう言って丈くんとの通話を終えてから、流星にホールに居るよう伝えた。
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ゆん(プロフ) - 佑妃奈さん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます...！今後ともぜひよろしくお願い致します！＾＾ (4月16日 3時) (
レス) id: 03ea4d57a5 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 飽きてませんよ!!恭平のお話好きです！ (4月14日 16時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2024年3月22日 1時
