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(sueyoshi-side)
西「ダメダメ!絶対ダメだー!!」
伊「うわあ、まさかのプロポーズ」
日「可愛いもんじゃん」
宇「詩、見る目あるよ」
與「羨ましいで、秀太」
口々に皆が言うなか。
浦「にっしー、ムンクの叫びみたいな顔になってるけど」
西「何で秀太!?」
そんな2人の様子を目の端で捉えつつ。
「だめ?」
末「んー…詩が大人になってからも俺の事を好きでいてくれたらな?」
「うん!」
西「こら秀太!!断れ!!犯罪だぞ!!」
與「さっき誘拐宣言しとったくせに、よう言うわ」
呆れたように嘆息する真司郎に苦笑して。
末「お前ら、ちょっと静かにしろ」
宇「あ、寝そう」
コクリ、コクリと泣き疲れたらしい詩は船をこいでいて。
震動を与えないようにゆっくりとソファに座って、トントンと背中を優しく叩く。
「……ん、」
数秒後、呆気なく眠りに落ちた詩の顔を皆で眺めた。
宇「ふふ、可愛い」
浦「電池が切れたように眠ったな」
與「子どもやしな」
西「秀太マジでそこ代われ」
末「起きるわ」
俺の腕の中で眠っている詩の、少し高い体温がジンワリと伝わってくる。
日「……何か俺も眠くなってきた」
伊「私もー」
與「詩見とったら、眠いの移ってきたなぁ」
欠伸を溢しつつ、1人、また1人と目を擦る。
それを見ていたら、俺も眠気が誘われて。
──…なんか、地の底に引きずり込まれるみたいな……
誘われるようにして、俺も目を閉じたのだった。
.
──きて、
──……おきて、
「起きて!皆!」
末「っ」
聞き慣れた、透き通る声にパチリと目を開ける。
「やっと起きた……もうすぐ撮影始まるよ? みんな揃いも揃って寝てるなんて珍しいね」
ふふっと笑う詩の姿は、間違いなく俺等と同年代の大人だ。
浦「あれ、詩?」
「うん?」
日「あれ……夢、か」
日高の言葉と、起きた全員が詩を不思議そうに見つめてるところを横目に見て。
「「「…………」」」
何かを悟った俺達は顔を見合わせる。
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海(プロフ) - くみさん» ありがとうございます!楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪しかもかなり長かった筈なのに一気読みして頂いたとは…!本当にありがとうございます!マイペース更新ですが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m (2019年6月22日 8時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - ものすごく楽しいです!!昨日から一気に読んでしまいました!これからも楽しみにしてますね! (2019年6月21日 12時) (レス) id: 9ac3551b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2019年3月24日 19時