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(urata-side)


ご飯を食べているとき、俺達グループは無言になる事が多い。



今日もまた静寂の中食べている途中。



西「なあ、詩の家族ってどんな人だったの?」



不意に口を開いたにっしーに、俺達はギョッと彼を見る。



詩にとって、家族の事はデリケートな問題で、則ちあまり触れたくはないもので。



だけど。


「お母さんはね、とても綺麗で、厳しくて、だけど優しい人だったよ」



嬉しそうに目を細めて話し始める詩に、また驚く。



「兄さんはいつも明るい人。私に甘すぎるのがたまにキズだったな」


西「素敵な家族だったんだな」


「うん」



にっしーと詩のやり取りを見て、気付く。



──詩はきっと、家族の事が大好きで


──きっと、誰かにこうして思い出を共有したかったのかもしれない



過去の事もあって、中々自分からは話しづらかっただろうし、避けていた部分もあるだろうけど。



こうやって自然に話を引き出せるにっしーを、改めて凄いと思った。



にっしーはいつも場を引っ掻き回すタイプで、誰よりも我が強い。


ライブのMCでも、1番何をしでかすか分からない男だけど。



……こういう時、最適なタイミングで最適な言葉が掛けられるのは、純粋に尊敬できて。





浦「じゃあ高倉さんは?」


「おば様は、いつも優しくて包容力のある人。後……めちゃめちゃ鋭かった。それから、陽斗は……名前の通り陽だまりみたいな人だったな」



お蔭で楽しそうに話をしてくれる詩に、ホッと息を吐きつつ。



與「陽だまり?」


「うん。私の人生の道標で……私の背中を押してくれた人だった」



高倉陽斗の話を聞きながら、にっしーが少し切なげに笑っている事に、俺も…にっしーの正面に座っている千晃もきっと気付いてて。



──でも、詩の彼に対する想いは恋愛というよりは寧ろ…



にっしーの想いは案外杞憂なのかもしれない、なんて。



そんな事を思った。

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(プロフ) - くみさん» ありがとうございます!楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪しかもかなり長かった筈なのに一気読みして頂いたとは…!本当にありがとうございます!マイペース更新ですが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m (2019年6月22日 8時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - ものすごく楽しいです!!昨日から一気に読んでしまいました!これからも楽しみにしてますね! (2019年6月21日 12時) (レス) id: 9ac3551b76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年3月24日 19時

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