125 ページ32
.
外へ飛び出した私は何処へ向かってるのかも分からないままトボトボと歩いていた
男性「お姉さん!可愛いね!良かったらこの後一杯どう?」
貴方「…ない」
男性「え?」
貴方「可愛くない!!ダイエット頑張っても似合うメイク模索しても全然可愛いくない!」
可愛くない。
どんなに頑張っても好きな人に可愛いって思われなきゃ何の意味もないよ
拓也さんのバカ
色目なんて使うわけないじゃん…っ
拓也さんの冷たい表情を思い出してまた涙が溢れた
男性「なんか悲しい事でもあったの?俺が慰めてあげるよ…」
男性が私の肩に触れた時腕を引っ張られて大好きな香りに包まれた
江口「…触んじゃねぇよ」
男性は舌打ちすると面倒くさそうにその場を去った
私はハッとして拓也さんから離れそっぽを向いた
江口「帰ろう」
貴方「嫌です」
江口「Aちゃん」
貴方「嫌!もう拓也さんなて大っきら…んっ」
"大嫌い" と言おうとした時腕を引っ張られて拓也さんの唇で口を塞がれた
拓也さんの胸を押し返そうとしたけど全く効かなくて後頭部を強く抑えられた
次第に力が抜けて押し返すのを辞め拓也さんの肩にそっと手を置いた
江口「ごめん」
唇が離れると優しく抱きしめてくれて焦ったような声で謝られた
そんな拓也さんに涙を流しながら抱き締め返した
貴方「拓也さんに可愛いね、綺麗だね、って言って欲しかった」
江口「うん」
貴方「私子供っぽいし拓也さんよりも年下だからいつか飽きられると思ったの…だから大人っぽいドレス着こなせたら拓也さんも惚れ直してくれるかもって」
江口「そんな事ない」
拓也さんに体を離されて顔を合わせた
さっきの冷たい表情とは違ってとても優しい表情だった
そして私の頬に優しく手を添えて微笑んだ
江口「Aちゃんは誰よりも可愛いくて世界で1番綺麗だよ」
そんな拓也さんの言葉が嬉しくてまた涙が溢れた
子供のように泣く私を安心させるようにずっと頭を撫で続けてくれた
.
707人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はっとり(プロフ) - サチさん» サチ様、こちらこそありがとうございます!続編でもどうぞよろしくお願い致しますm(*_ _)m (2021年1月17日 23時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
サチ - もう、涙出ました(泣)キュンキュンし過ぎて、胸が苦しいです。すべて最高でした!ありがとうございます。 (2021年1月17日 22時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - サチさん» サチ様コメントありがとうございます!嬉しいです(><)これからもよろしくお願いします! (2021年1月15日 9時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 更新お疲れ様です!朝なら読んでしまいました。そして、ちょっとウルっときて、胸がキュンとなりました(泣)いや…いいですね。素敵なお話でした。頑張って下さい! (2021年1月15日 8時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - サチさん» サチ様こんばんは。嬉しいです(><)ありがとうございます! (2021年1月10日 0時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はっとり | 作成日時:2021年1月5日 23時