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答えは勿論、はい、しか無くて、私が笑顔でそう答えると、レトさんは残っていたお酒を一気飲みし、そのまま私の肩に少し体重をかけて寄りかかってくる
｢もう、恥ずかしいこと言わないでよ｣
｢でも嬉しかったです｣
｢ふーん、じゃあ、いっか、あ、お酒なんか呑む？｣
｢まだ平気です｣
私がそう言うとレトさんは空になった缶ビールを片手にソファーから離れキッチンに向かっていく
付き合ったとはいえそんな直ぐには何かが変わるわけじゃないし、学生ものの恋愛小説みたいに隣にいるだけで心臓の音が大きくなるような歳でもないけど、少し気恥ずかしくて何処か落ち着かないのは確かだった
自分を落ち着けるためにとりあえずテーブルの上に置かれた少し冷めた餃子を齧りクラフトビールで流し込んでいると、2本目のビールを持ったレトさんが戻ってきて、さっきと同じように私の隣に座り始める
レトさんは2本目のビールのプルタブを開け1口飲んだあと、ローテーブルに置かれていた炒飯を手に取った
漸く、私と同じように夕食を取るのかと思いきや
｢はい、あーん｣
っていきなりプラスチックのスプーンに1口分の炒飯をのせ私の口元に差し出してきた
突然された恋人らしいことに狼狽えていると、レトさんは告白させたお返しと言わんばかりに、にんまりと意地悪な笑顔を浮かべ始める
｢付き合ったらさ、こういうことするんやないの？｣
｢そうかも、ですけど｣
｢でしょ？ほら、口、開けて？｣
そう言ってレトさんは更にスプーンを私の口元に近付けるから、仕方なく口を開けてレトさんの手から炒飯を食べるけど、そもそもの味が薄いのか、それとも緊張しちゃって味が殆どしないのか分かんなかった
改めて告白して貰って付き合ったわけだけど、突然こういう付き合う前にしてなかった恋人らしいことされると、途端に恥ずかしくなる
｢ふふ、真っ赤になっちゃってかあわいい｣
｢そりゃ、恥ずかしいですよ｣
｢付き合う前にもっと恥ずかしいことしてんのに？｣
私の顔が赤いのが余程気に入ったのか、レトさんは私の頬を指で優しく撫で、更に意地悪なことを嬉しそうに言ってきた
馬鹿、と小さく呟くとレトさんは楽しそうにまた笑って今度は私の頬を両手で包み、軽く唇にキスを落とす
え、餃子食べてたのにキスする？！！って驚いたけど
｢ふふ、なんか、すげえ幸せ、って感じする｣
ってレトさんが言うから、私も嬉しくなって頷くしかなかった
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右京大河(プロフ) - 秋葉聖奈さん» ジャンル問わずコメントして頂き有難う御座います◎！とても嬉しいです。歳を重ねるにつれて異性と付き合うって好きという気持ちだけで上手く行くわけじゃないのでその辺を良い感じに書けたかは分かりませんが感情ごちゃごちゃと言って頂けて作者として少し安心しました (2021年1月27日 8時) (
レス) id: e1e61173bd (このIDを非表示/違反報告)
秋葉聖奈(プロフ) - 右京さん完結おめでとうございます！更新お疲れ様でした！上げられたり下げられたりにやにやさせられたり最後の最後で意味深なこと言われたりして感情がごちゃごちゃです（笑）読んでて大人になると異性を信じるって難しいの共感しまくりでした。とても面白かったです！ (2020年12月26日 23時) (レス) id: 14be183e20 (このIDを非表示/違反報告)
しょん - とても面白いです！続きも楽しみにしています！体調には気をつけてお過ごしください！ (2020年7月10日 14時) (レス) id: b6b2defad5 (このIDを非表示/違反報告)
らー - 更新頑張って下さい！応援しています！体あと、体に気をつけて下さいね！！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: dfcc16d1fd (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - レトさんのグズ感がたまらないですね！最高です！これからも頑張ってください！！ (2020年3月28日 16時) (レス) id: 6aceb657ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：右京大河
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ukyota/
作成日時：2020年1月1日 7時
