【rtrt】夢小説みたいな恋がしたくて夢小説書いていたけれどそれが現実になったら正直たまったモンじゃない《 完結 》

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｢よっ、おつかれ〜｣

残業中、突如私用のスマホから電話が鳴った。その相手はLINEを交換したにも関わらず全く連絡がなかったキヨさんからだった

｢肉食いたくね？｣という突然過ぎる言葉に最初は戸惑ったけど結局残業をキリの良いところまで終わらせLINEで送られてきた場所に赴くとジャージ姿程ではないがラフな格好のキヨさん、｢こんばんわ｣と会釈すると私にメニューを手渡してくる


｢とりあえず盛り合わせは頼んどいたわ｣


そう言われメニューを受け取り見ていると美味しそうなレモンサワーを見つける、どうしてこう檸檬の輪切りが乗っているレモンサワーって魅力的に見えるんだろう

チラリとキヨさんの手元を見るとストローが刺さった烏龍茶、焼肉だから余計レモンサワー呑みたいけどキヨさん呑んでないのにお酒頼むのは気が引けるな、と思っていると勘づいたキヨさんが


｢なに？酒？呑みたかったら呑んで良いけど｣


と言ってくれた、お言葉に甘えてちょうどお肉を運んでくれた店員さんにレモンサワーの追加を頼んだ

キヨさんや仲の良い歌い手さんがTwitterにあげているようなお肉の部位が書いてある焼肉なんて初めてでキヨさんは慣れた手つきで容赦無く焼き始める



｢つかお前、叙々苑ですか？とか奢りなら行きますとか言えんだから変なとこで遠慮すんじゃねえよ、ほら、食え食え、食って肥えろ｣

｢キヨさん細い人好きなのに視聴者の女の子に対してよくそんなこと言えますね｣

｢は？俺が好きって言ってんのって芸能人じゃん、別に普通の女が痩せてようが太ってようがどっちでも良くね？なに？お前いまから乃木坂目指すの？｣

｢そんなおこがましいこと一言も言ってませんけど、ホルモンとハラミ追加で頼みますね｣



キヨさん普通に容赦なく言ってくる人だな、だからと言って傷付いたりだとか幻滅するとかそういうことは無いけど、奢ってくれるって言ってたから追加で頼んじゃおっと、店員さんに追加注文をしてキヨさんが私のお皿に入れてくれたお肉を頬張っていると


｢A｣


名前を呼ばれ顔を上げるとパシャリ、スマホのシャッター音が個室に響く



｢レトさんに写真送っておこ〜｣

｢え、嘘でしょ｣

｢マジ、お前とレトさんがどんな関係なんか知らねえしどうでもいいけどレトさんいじんのは楽しいからさ、お、既読ついたわ｣



そう言ってキヨさんは楽しそうにスマホを見つめ始め何なら電話までし始めた

……レモンサワーのおかわり頼んじゃおーっと

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