あなたになりたい ページ41
今市さんの話を聞いて、ふらっと５年前に働いていた地にきていた
僅か半年ほどしかいなかった為故郷って程でもないが、どこか懐かしみがあり、しかし5年の月日で少しずつ変わってる街並みを見ながら歩く
いつしか自然と足は海にむいていた
よく通っていたお惣菜屋さんに行ったりしようかとも思ったけど、今日は誰にも会いたくなくて
行き着いた防波堤でぼーっとしていた
「わかな！！お前どこ行ってたんだよ！心配しただろ？」
急に後ろから抱きしめられビックリしたが
誰かなんて顔を見なくてもわかる
その声、その匂い。いつも酔った時にだす登坂さんのものだったから
なにも話さない私に向かって
「おい、なんで何もいわねんだよ
わかな？…じゃない……A？」
今市さんの言った通り、登坂さんでさえ間違えるほど私とわかなさんは似てるんだね
そんなに愛されてるわかなさんが羨ましい
ねぇ。わかなさんは登坂さんを置いてどこに行ったの？
もう帰ってこないなら私に登坂さんの心をちょうだいよ
私はあなたになりたい
「ちょ！臣ちゃん急に走ってどないした…ってA？？」
え？先輩？？
私の視界には見知った男
「せん、ぱい？……」
臣「知り合い？」
「うん」
健「え？臣ちゃんの嫁ってもしかしてA？」
臣「あ、うん」
健「まじか…え？…なんか頭ごちゃごちゃになってきた」
頭を抱える先輩は、「ちょ、今日はもう帰るわ」と、私たちの前から去っていった
登坂さんと先輩が知り合いだったとは…
世の中狭いんだな
登坂さんがどこまで私のことを話してるかわからないし、私のことを心配してくれていた先輩にどう話せばいいんだろう
ちょっと、いや、だいぶ気まずい
兄のように私に優しい先輩はいつもなら根掘り葉掘り聞いてくるのに、今日は先に帰ってくれたからちょっと助かった
「帰るか？」
「え？いや……登坂さんはもういいんですか？」
「あ、まぁ……きっと、来ないから」
離婚話を突きつけた分際で一緒に帰るのは気まずいどころじゃない
なるべく断る方向で話しようと頭をフル回転させていたけど、
最後小さい声で切なくそういった登坂さんを見ていられなくて一緒に家に帰ることになった
実家以外から一緒に車にのって帰るのとか初めてだね
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あおのすけ(プロフ) - さくさくぱんださん» コメ返遅くなりました…すません。何回も読んでいただいてありがとうございます。私も見習って読み直して矛盾がないか確認しなくては……おかしい所あったらこっそり教えてくださいな (2017年12月1日 19時) (
レス) id: 40b9aa3707 (このIDを非表示/違反報告)
あおのすけ(プロフ) - ヒザゲラーさん» コメ返遅くてすみません…続編始動しました。またお立ち寄りください。 (2017年12月1日 19時) (レス) id: 40b9aa3707 (このIDを非表示/違反報告)
さくさくぱんだ(プロフ) - 更新ありがとうございます！ほんとに好きな作品で何回も読んでます！更新がんばってください☆ (2017年11月29日 22時) (レス) id: 5f8834ff0d (このIDを非表示/違反報告)
ヒザゲラー(プロフ) - 更新待ってました！続きが気になります (2017年11月29日 13時) (レス) id: caf66f61e1 (このIDを非表示/違反報告)
あおのすけ(プロフ) - やちぱんさん» 返信遅くなってすみません。毎回遡って読んでいただけるなんて…嬉しいです。私も見習わなくては…そろそろ話が合わなくなって来そうで怖いです。笑。更新しばしお待ちくださいませ。 (2017年11月12日 8時) (レス) id: 40b9aa3707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおのすけ
| 作成日時：2017年7月2日 13時
