なんか推しカプが既にくっ付いてたので敏捷に極振りして見守りたいと思います。2

速度特化と連撃。 ページ49

着実に削れる体力、嫌気が差したのか周りを走り回るサリーとAに向け滅茶苦茶に腕を振り回す。

｢おーにさんこーちらァ⤴️！ 手ーの鳴ーる方へェ！⤴️｣
｢流石に当たらないよ……はぁっ！｣
｢【フラッシュスピア】！ 【五月雨突き】！ 【落雷突】！ 【パワーランス】！｣
｢【ウインドカッター】！ 【スラッシュ】！ 【ファイアボール】！ 【ウォーターボール】！ 【パワーアタック】！ 【トリプルスラッシュ】！｣

だがそんな鈍重で粗雑な攻撃が俊敏な二人に当たる筈もなく、むしろ怒涛の連続攻撃を食らう羽目になる。

更に。

｢えいっ！｣
｢ｷﾞｬｧｯ!?｣

メイプルの構えていた大盾。
大きく振り抜いた拳が腕ごと飲み込まれていく。

ダメージはどんどん加速し、更に激昂するそれはサリー目掛け光輝く拳を唸らせた。

｢……あれ、いいの？｣

勿論回避し、ニヤリと笑ったサリーの真意を、当然ボスが悟ることはない。

｢【毒竜】！｣
｢【ストーム】！｣

メイプルという、最大の脅威を何度も味わったにも関わらず、前線で戦い続けるサリーとAにヘイトを向けてしまう単細胞なプログラムには、到底理解出来ない領域であった。

うねる毒の竜にその身体を飲み込まれ、突風に刻まれて、とうとうその動きが鈍りやがて地に倒れ伏した。

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