速度特化と新スキル。 ページ33
メイプルが【白雪】の使い心地の確認と、防御の練習を行っている頃。
所変わってサリーとA、そしてカナデは二層の森の中にいた。
「さて、と……」
「うん、私はなんとかAGI70突破まで上げられたし……A、お先どーぞ」
「僕も取りたいからね、いつかレベル上がってきた時の参考にでもしようかな」
一同が目指すのは、この階層にて発見されたスキル習得クエスト。
その受注条件は、70以上のAGI。
そこにまだ届かないカナデはともかく、サリーとAはその条件を満たしているため、スキル取得の為に挑戦するのだ。
「じゃ、行ってくる」
「いってらー」
二人に見送られ、森を進んだ先にあったのは一軒の小屋。
自然と調和した生活感のあるログハウスに近付き、ドアをノックした。
すると中からドアが開けられ、杖をつき、白色の髭を伸ばした老人が姿を見せる。
「こんな所に人が来るとは珍しい……とりあえず上がっていきなさい、この辺りは厄介なモンスターも多い」
「お邪魔しまーす」
素直に従い中へ入る。
規定のAGI値がないと老人は家におらず、イベントは起こらないのだ。
コトンと音を立てて机に置かれたお茶を飲むと、MPは完全に回復する。
情報によればHPも回復するらしい。
と、ここで老人が呟く。
「ふむ……ここで待っているといい、儂は【魔力水】を汲みに行く」
ここだ。
「あ、僕が代わりに行くぞ」
「ん、そうか? ……ここは甘えておこうか……最近は足の調子も悪くなってきた」
ここで代わりに行くという意思を見せることで、ビンを渡されクエストのリクエストが届く。
「YES! YES!! YES!!!」
当然受注する。
モニターのボタンを押せばクエスト開始だ。
「んじゃ、行ってくるわ」
「すまんな……頼んだ」
俊足で駆け出したAを、老人はじっと見守っていた。
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リョウナ - 深緑クロロさん» ありがとうございます!!お互いに頑張りましょう!! (6月21日 8時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
深緑クロロ(プロフ) - リョウナさん» ありがとうございます、そう言っていただき嬉しいです!自分も誰かに助言なんて言える立場じゃないんですが、とにかく自分のやりたいように楽しく書いていくのが一番だと思っています。何事も楽しくなければ良い物を作ることは出来ませんから。お互い頑張りましょう! (6月20日 17時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ - この作品、めちゃくちゃいいですね!!あと、書くのが上手すぎます!!それで、もし出来たらなんですけど、うちの作品にアドバイスをくれませんか?お願いします!!これです→https://uranai.nosv.org/u.php/novel/heoaud/ (6月20日 15時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
黒炉@深緑ノ支配者@全初卓部員(プロフ) - 幽霊さん» ありがとうございます!これからも更新続けていくのでよろしくお願いします! (2023年5月11日 16時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (2023年5月11日 13時) (レス) @page29 id: fbfc17f9e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 x他1人 | 作者ホームページ:No.
作成日時:2023年2月25日 15時