速度特化と最強。 ページ3
ペインはNWO発売初期からその名を馳せてきた、最強と名高いトップランカーだ。
現状の最高レベル、64に達しておりそのステータスは他の追従を許さない。
そして彼の代名詞とも呼べるスキルと言えば、それは…
「【断罪の聖剣】!」
シンプルに光を纏った剣による広域の薙ぎ払い。
非常に強力な聖剣スキルだ。
その一撃に、彼を狙う者達のHPバーが一瞬にして消し飛び、ペインのポイントとなる。
「ふぅ、これならまだ何とかなりそうだ…【破砕の聖剣】!」
荒波の如し勢いで迫り来るプレイヤー達を捌き続けるペインは安堵の息を漏らすが、すぐに思い直しその聖剣を構えて振り払う。
…そんな時だった。
「…おっと…これは…」
ペインの視界に入ったそれは、ペイン自身の位置を示すマップ。
しかし、そこには明らかな異常があった。
凄まじい勢いでタグの付いた点が迫ってきているのだ、こちら目掛けて。
「…来るッ!」
すぐにかち合うことを察し、辺りの敵を斬り捨て構える。
そんな彼に届いた声は。
「ペイン!Your headボロンしてみぃ!」
…よくわからない絶叫であった。
「…?…よくわからないが…君がAか!受けて立つ!」
「ドラァッ!」
一瞬で振り抜いた聖剣と音速で突き出された槍が激突し、互いを弾き合う。
「ガトチュゼロスタイル!」
またしてもよくわからない叫びと共に槍が突き出される。
しかしその速度はそんなふざけた声とは裏腹に凄まじい。
「くっ…!」
咄嗟に盾で防ぐ、が…
「…ダメージは少ないな…速度特化か!」
ペインの頭上にある体力は殆ど減っていない。
いくらペインのVITが高いとはいえ、流石にこの結果はA側のSTR不足を示しているだろう。
ならば恐れるには値しない。
相手は所詮速いだけ。
そう考え、その聖剣を振り抜いた。
「え?まさか当たるとでも思ったか?」
当たり前のように余裕で回避したAが煽り始めるが、ペインは一切気にしない。
最強格同士の戦いは、今幕を開けた。
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リョウナ - 深緑クロロさん» ありがとうございます!!お互いに頑張りましょう!! (6月21日 8時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
深緑クロロ(プロフ) - リョウナさん» ありがとうございます、そう言っていただき嬉しいです!自分も誰かに助言なんて言える立場じゃないんですが、とにかく自分のやりたいように楽しく書いていくのが一番だと思っています。何事も楽しくなければ良い物を作ることは出来ませんから。お互い頑張りましょう! (6月20日 17時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ - この作品、めちゃくちゃいいですね!!あと、書くのが上手すぎます!!それで、もし出来たらなんですけど、うちの作品にアドバイスをくれませんか?お願いします!!これです→https://uranai.nosv.org/u.php/novel/heoaud/ (6月20日 15時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
黒炉@深緑ノ支配者@全初卓部員(プロフ) - 幽霊さん» ありがとうございます!これからも更新続けていくのでよろしくお願いします! (2023年5月11日 16時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (2023年5月11日 13時) (レス) @page29 id: fbfc17f9e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 x他1人 | 作者ホームページ:No.
作成日時:2023年2月25日 15時