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「さぁ、もう逃げられないぜぇ…!」
ニヤリと笑うミツムから、水色のエフェクトが舞う。
「【盾ノ嵐】」
発動されたそのスキルは、ミツムの盾を光で包み込んで強化していく。
「【シールドバッシュ】!」
まず一撃。
その広い盾を横に構えて3人が吹き飛ぶ。
そのまま激流に乗り、味方の呆気ないデスに動揺する5人へと迫る。
魔法や弓矢があらゆる方向から飛んでくるが、その全てを見もせずに的確に防いで見せる。
「盾の高速持ち替え…!?」
「なんだよその高等テクニック!ずりーぞ!」
時たま響く怒号を無視し、その盾のリーチまで迫る。
「【シールドバッシュ】【シールドバッシュ】【シールドバッシュ】」
連続で放たれる盾の打撃スキル。
そのどれもが異次元の火力を誇っている。
そしてなぜここまでスキルを連発できるか疑問に思った方もいるだろう。
その理由は先程ミツムが発動したスキル、【盾ノ嵐】が関係している。
このスキル、水属性の攻撃を強化した上で、水属性を含むスキルのクールタイムを一分間だけだが大幅に短縮するというものだ。
ちなみにミツムの装備全てに水属性が付与されているので通常攻撃もこの対象内だ。
元よりある程度連続で発動できた【シールドバッシュ】でこれを使えば、ほぼ無制限に乱打を行うことが可能なのである。
一撃で二人程吹き飛び、どんどんと連合軍は命を散らしていく。
ある者はその絶望に打ちひしがれて吹っ飛ばされ、ある者は何とか抵抗しようと杖での打撃を試みるも即座にガードされカウンターを喰らい、ある者は何とか壁を越えようと攻撃を行うも破壊が間に合わず倒される。
いくら足が遅くとも、強固な壁で囲んでしまえば追いつくことは容易なのだ。
「終わりだな、っと」
最後の一人が背後から杖での殴打を仕掛ける。
が、その大盾に衝撃は吸われていった。
「ふんっ」
振り抜かれたのはここまで使わなかったなまくら刀。
その杖を握る右手向けて鋭い突きを放った。
「がっ…!?杖が…!」
その痛みと衝撃で思わず杖を取り落としてしまった彼に、今度こそ無慈悲な盾が迫る。
「【シールドバッシュ】、チェックメイトだ」
その一撃で、最後の一人も抵抗空しく散るのであった。
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鈴桜(元シオン)(プロフ) - この海鮮丼食べてみたいです!! サーモンに、マグロ、ホタテにイクラ……凄い事だし…値段もてごろなのは…読む側にも面白いです! (2023年2月22日 13時) (レス) @page6 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http
作成日時:2023年2月4日 23時