VSドラゴン系ボス(そこは決めとけ) ページ1
あるダンジョンの最果て。
重く豪華な扉が、今開かれた。
「…さて、と」
いかにも大盾使いと言わんばかりの重厚な鎧に身を包む青年が空を見上げ呟く。
激流を思わせる美しい青一色の装備に身を包んだ彼はミツム。
暫くこのゲームにてランカーとして第一線を走る男だ。
そして、彼の目線の先にあるのは…
「ギュウギャアッ!!」
大空を舞い、力強く咆哮するドラゴンの姿だった。
「…ここで解説。このドラゴンの行動パターンは3つ。
一つ、上空から火属性のブレス照射、約5秒。とりあえず防御しましょう。
二つ、低空飛行からの地面に平行な体当たり。これは一部武器なら反撃チャンスですが今回はキッチリ防ぎます。
そして三つ目は…」
その誰にも向けられていない解説を遮るかのように、ドラゴンは咆哮し、ミツム目掛け垂直に急降下してくる。
「っと、運がいい。早速垂直落下の突撃できましたね?すると絶好のチャンスです。被弾覚悟でカウンター決めてやりましょう」
その宣言通り、彼はその大盾をずっしりと構え、迫る竜の牙を睨み返す。
「…ここですね、【シールドバッシュ】!」
放たれたのは、相手の攻撃を防ぎながら大盾で殴る、攻防一体なごく普通の基礎スキル。
しかしそれはミツム側の被弾を抑え、逆にその鼻の頭に強烈な一撃を与えた。
「ギュア…ッ」
正確にその顔面を打ち抜かれたことでドラゴンが制御を失い、大地に叩きつけられる。
「はいスタン状態ですね。こうした一定タイミングで弱点攻撃を行い、クリティカルを出すことで絶大な隙を晒すのでさっさと片付けましょう。」
解説しながらも走りつつ大盾を構え、そしてスキル名を宣告する。
「【
そのスキルは、ミツムだけが有する言わば
水属性を纏った盾による、強烈な怒涛の8連撃。
その全てが、正確に弱点である胴へと吸い込まれるようにして直撃する。
その一撃一撃がドラゴンの頭上に浮かぶHPバーを抉り取っていく。
「はい、終わり」
最後の一撃が叩き込まれ、きっかりそのHPバーが空になったことでドラゴンが力尽きることとなった。
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鈴桜(元シオン)(プロフ) - この海鮮丼食べてみたいです!! サーモンに、マグロ、ホタテにイクラ……凄い事だし…値段もてごろなのは…読む側にも面白いです! (2023年2月22日 13時) (レス) @page6 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http
作成日時:2023年2月4日 23時