飯 ページ49
｢相変わらず魔王の飯は美味いな｣
｢おう、そうか｣
いつも通り食事を取る。
毎日一人一人に料理を振る舞うマールドの姿には未だに慣れないが、少なくともこの生活方式はにはすっかり適応してきた。
マールドの作る食事は美味く、それでいて栄養バランスもバッチリ。
最高の社内(？)食である。
｢……にしても、よくこんな大量の食材確保できるな｣
｢んーとだな……｣
｢あ、それは私が答えるわよ。ほら、魔王様はさっさと飯作っててよ｣
｢おう、じゃ頼むわ｣
割り込んできたワイドが説明を始める。
｢……まずね。前提として魔族は一回の食事量が多いの。だから沢山消費するから、大量に食物を作る必要がある。
野生から狩るにはあまりに多すぎるもの｣
｢……それで、大規模農園とかがあんのか？｣
｢そうね、その認識でいいと思うわ。魔族の住む都市の周辺は殆どが田畑と牧場だもの｣
｢へぇ……｣
……要は、元々沢山食べる魔族に十分な供給を行うために、魔王城で食べる程度ではなくならない程の莫大な食料を確保しているのだ、という話である。
｢……わかったわよね？｣
｢おう、よーくわかった。ありがとな｣
｢別に？ 普通のことよ……そもそも私は食べないのだけれど｣
そう言いながら血液パックを吸っていくワイド。
既にその机には大量のパックが放置されていた。
｢……説得力抜群だな｣
｢どういう意味よそれは｣
ジト目で東矢を見つめるワイドに、苦笑いしつつ料理を作っていくマールド。
今日もまた、魔王城での一日が過ぎていくのだった。
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クロロフィル＠リーフィア狂/あるりーす(プロフ) - 朱欄さん» ありがとうございます！これからも更新頑張りますね！ (2023年1月14日 20時) (
レス) id: c1253398fc (このIDを非表示/違反報告)
朱欄(プロフ) - Banana is Kami(作品最高です!キャラデザがすごく好きです!特にワイドちゃんがかわいい←あ、星押しときますn(() (2023年1月14日 20時) (レス) @page3 id: efb6a7397d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ：http
作成日時：2022年12月29日 21時
