禍々しき力 ページ27
｢…どこだ…？｣
額に冷や汗を浮かべながら、その発生源を探し続ける二人。
だが、一向に原因は見つからない。
そうして飛び回りながら地面を見下ろすこと数分、オシストがあることに気付いた。
｢…ひょっとして…地中、なのでは…？｣
｢あぁ、成程地面の中か！｣
今までは地表だけを探していたが、地面の中に隠れているのであれば中々見つからないことも頷ける。
｢…そうなると…私たちだけでは捜索が難しいかもですね…探知は出来そうですが｣
｢逆に探知は出来るのか｣
｢できますね｣
オシスト曰く、今までは地表に範囲を絞っていたが、ここからは、地面の中も探る範囲に入れてみるとのこと。
｢…んっ…えぇ、ビンゴですね｣
どうやら考えは正しかったらしく、オシストの皮膚から流れる汗が滝のようになってくる。
それほどまでに凄まじい力をそれは秘めているのだろう。
｢…いけそうか？｣
｢…正直、厳しいです。探るだけでもかなりしんどいですね…一体何なのか…私よりもこういった物に耐性があるのはマールドさんと…あとはソーラさん、フールさん…次点でアルマさんでしょうか｣
オシストがそう言うということはつまり、オシストでは荷が重すぎるということである。
｢一応座標は割り出せましたので、あとは掘り起こすのみです｣
｢そうか…一旦戻るか｣
｢そうですね」
ひとまず戻ってから救援を呼ぶことにした二人は一刻も早くこの場から離れたいかのように瞬間移動し、そこから去ったのだった。
…だが、この行動は英断だったかは分からない。
二人の去った直後、真っ黒い何かが地表へと染み出していったことに、偶然にも誰も気付くことはなかったのだった。
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クロロフィル＠リーフィア狂/あるりーす(プロフ) - 朱欄さん» ありがとうございます！これからも更新頑張りますね！ (2023年1月14日 20時) (
レス) id: c1253398fc (このIDを非表示/違反報告)
朱欄(プロフ) - Banana is Kami(作品最高です!キャラデザがすごく好きです!特にワイドちゃんがかわいい←あ、星押しときますn(() (2023年1月14日 20時) (レス) @page3 id: efb6a7397d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ：http
作成日時：2022年12月29日 21時
