Nightmare Game ～炎雷煌めく血塗れ回廊～ (ページ15)

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巧という男ページ15

｢…流石にちょっと疲れた…｣

あの変態移動をやめ、巧はいつも通り走り出す。

｢…でもなんで僕はこんなとこにいんだ…？｣

ふと浮かんだ疑問を己の脳内で整理する。

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｢ねぇねぇ！ホラゲー？やろうよ！｣
｢いいねぇ～｣
｢｢嫌だァァァァァァァァァァ!!!!｣｣

幼馴染二人に勧められたゲームに対し、強い拒否反応を起こす巧ら二人。
そう、彼らはホラーという類の物に対する耐性が一切無いのだ。

｢｢嫌ァァァァァ助けてェェェェェェェ!!!｣｣
｢無理☆｣

結局抵抗空しくやらされる羽目になったのだった…

――――――――――

そしてそこからはもうお察しである。

｢｢ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?｣｣

迫りくる悪霊から必死に逃亡を試みる二人。
そしてその奥には、

｢…行っちゃったねー｣
｢やっぱり駄目だったかぁ…｣
｢…ねぇ、絶対わざとだよね…？｣
｢そうだよ｣
｢そうかぁ…｣

タンスに籠って会話する二人が居た。

きっとホラゲーへの耐性を付けさせようとしていたらしいが、ほぼ確信犯のようなものである。

…結局その後、巧ら二人は捕まりGAME OVER、残り二人は無事攻略成功した。
そして巧は暫く寝付けず、深夜まで電話で他愛のない話をしてようやく眠りについた…筈だった。

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｢…えぇいもうヤケじゃあ！全力でふざけてやらぁ！｣

深夜テンションと限界を超えた恐怖で吹っ切れてしまった巧。

彼がふざけまくってしまっているのは仕方のないこと…

んな訳あるかよ。

結局やや頭がおかしな方向へ振り切れながら走るのであった。