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未来への話 1 ページ35

私が笑っていると、親父が
軽く大きな指で私を小突いた


「何笑ってんだ」


「えへへ!」


小突かれても尚
私が笑い続けているので
親父は呆れたように息を吐いた


「早く孫を見せろってんだ」


「あ、マタハラだ」


「可愛い孫を望んで何が悪い
名前はどうするつもりだ、ん?」


「う、うるさいなー
気が早いんですよ!」


「グララララ!」


親父が上機嫌に笑い
私は不機嫌そうな口調で
もう、と零しながら部屋を出ようと
後ろを振り返ると
親父に呼び止められた


「なーに?」


「まぁ、そう膨れるなよ」


親父の方を振り返って眉を潜めると
笑いながら、親父は話を進めた


「Aは子供欲しいのか?」


「エッ」


どうなんだ、と詰め寄られて
うぅんと腕を組んで考え込む

私とマルコさんの間に
子供を授かったら・・・
ほわん、と想像する

私が子供を授かったら、まずは
どこで産むかを考えなくちゃ
島に降りるか、船の上でか・・
後、育てるときのことも

島に降りたほうが安全に子供を育てられる
だけど、その場合はマルコさんと
離れなくちゃいけない・・・
逆に船の上だったら危険だけど
皆がいるし賑やかな環境で育てられる
家族一緒に、育てることができる

一通り考え込んだ後、出た結論は


「・・・とりあえず、私は
子供欲しいって思ってるよ」


「・・・そうかァ」


親父はその答えに少し喜んだ後
私から目線を逸らして
躊躇いがちに声をかけた


「急かすつもりはねぇが、A」


「ん?」


「・・・・いや、やっぱなんでもねぇ」


「ちょ、ちょっと!
気になることしないでくださいよ!」


「悪いな、後で話すことにした」


謝りながら彼は大きな手で
ぐしゃ、と優しく私の頭を撫でる
その顔が少し寂しそうで
気がかりに思いながらも
私は部屋を後にした



--------------



その日の夜は久しぶりに
皆と夕食を食べた後
ナースさんたちとお風呂に入って
寝支度を整えてから、部屋に戻る


「マルコさん」


扉を開けながら、部屋に入り
彼の名前を呼んだ
どうやら彼は書き物をしていたらしく
ぱっと嬉しそうにこちらを振り向いた


「少し遅かったじゃねぇか」


「ふふ、ごめんなさい
ナースさんたちと話し込んでました」


彼は椅子から立ち上がり
私をぎゅうと抱きしめながら
ドアノブに手をかけて、扉を閉めた


「待ちくたびれました?」


「あぁ、気を紛らわそうと
海図書き始めちまった」


机の上を見れば
そこには書きかけの海図があった

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ロモォコ - lemonade066さん» 何度もすみません!こちらが18金枠のURLでございます! https://uranai.nosv.org/u.php/novel/mayoneisis/?fr=first_url   今後ともよろしくお願いいたします!!  (2022年8月26日 23時) (レス) id: a0d4487acc (このIDを非表示/違反報告)
ロモォコ - わぁあぁああコメントありがとうございます!!すみません!18金枠のURLwoコメント欄に貼っておきますね! (2022年8月26日 23時) (レス) id: a0d4487acc (このIDを非表示/違反報告)
lemonade066(プロフ) - すごく良かったです!!18金枠はどうやったらみれますかね…! (2022年8月26日 16時) (レス) id: 66d7fc9173 (このIDを非表示/違反報告)
ロモォコ - あやさん» いつもありがとうございます!!本当に励みになっております!!これからもよろしくお願いいたします!! (2022年8月13日 23時) (レス) @page32 id: a0d4487acc (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 独占欲が最高すぎますねれなんか上手く言えないけど最高すぎる壊れ方です!愛してるからこそここまでなってしまう感じが良い!これからも応援してます (2022年8月5日 0時) (レス) id: 95a1685357 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2022年4月12日 20時

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