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狂う 10 ※『狂う』の5話から9話は今後18金枠に載せておきます ページ22

嵐が過ぎ去った後
真夜中の食堂の厨房で明日の朝食の仕込みを
隊員と談笑しながら行っていると

食堂の扉がギィと開く音がして
さらにその人物は厨房に入ってきた


「やっと来たな?
A戻ったってエースから聞いたから
飯も大人用に戻しておいたぜ
あとお前の分もとってある」


「あぁ、ありがとうよぃ」


「嵐が過ぎて良かったなぁ・・
・・・あれ・・・Aは?」


「今は体調が悪くて・・寝かせてる
彼女の分も持っていくから
用意しちゃくれねぇかい」


「はーい」


手の空いた隊員が
二人の夕食の準備を進めてくれた

なるほど航海士に体調が悪いって
伝言してたのはマルコじゃなく
Aの方だったのか、と納得する

俺は手を進めながら、マルコに聞いた


「体調が悪いって、大丈夫かよ」


「・・・あぁ、まー・・
命には関わることはねぇが・・
しばらく俺の部屋で療養させるよぃ」


ふーん、と納得しそうな寸前で
おいちょっと待て待て、と
その話に突っ込んだ


「俺の部屋ぁ?
医務室じゃなくていいのか」


「・・・・Aが
俺のベッドが良いんだって
・・・聞かなくてよォ」


ふっと口角を上げるマルコに
俺がへーへーと呆れる中
隊員たちはぽーっと頬を染めて
女子のようにきゃっきゃっと騒いだ


「あ、体調悪いんだったら
消化に良さそうな方にしときますね」


「おお、気を遣ってくれてありがとな」


マルコはAと
自分の夕食を受け取ると
颯爽と、そのまま食堂を出て行った



--------



食堂から2人分の食事を
トレーの上に乗せて
自分の部屋に戻り、机の上に一度置く

そしてベッドで毛布にくるまって
寝ている裸の彼女の肩を
揺らして、起こさせる


「A、ごはんだよぃ」


「う・・・・ぅう・・・」


彼女はゆっくりと起き上がって
俺の顔を見ると、びくっと体を震わせる
その表情にまた俺は
熱が上がりそうになってしまった


「・・マ、マルコさん・・・・
まだ、怒って・・・ますよね・・」


「・・・怒ってねぇよぃ・・
お腹、空いただろ・・・ほら・・
サッチたちが取っておいてくれた」


机の上から彼女のための
温かいシチューを手に取り
スプーンで具材をすくって
彼女の口の前に持ってきた


「・・・ありがとうございます・・
でも、自分で食べれま」


じゃら、と金属音が聞こえて
彼女は驚いて自分の手元を見た


「・・・マ、マルコ、さ・・」


「すごく似合ってるよぃ
その首輪と手錠は同じ製造元で
肌を傷つけない素材なんだ」

狂う 11→←狂う 4 ※



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ロモォコ - lemonade066さん» 何度もすみません!こちらが18金枠のURLでございます! https://uranai.nosv.org/u.php/novel/mayoneisis/?fr=first_url   今後ともよろしくお願いいたします!!  (2022年8月26日 23時) (レス) id: a0d4487acc (このIDを非表示/違反報告)
ロモォコ - わぁあぁああコメントありがとうございます!!すみません!18金枠のURLwoコメント欄に貼っておきますね! (2022年8月26日 23時) (レス) id: a0d4487acc (このIDを非表示/違反報告)
lemonade066(プロフ) - すごく良かったです!!18金枠はどうやったらみれますかね…! (2022年8月26日 16時) (レス) id: 66d7fc9173 (このIDを非表示/違反報告)
ロモォコ - あやさん» いつもありがとうございます!!本当に励みになっております!!これからもよろしくお願いいたします!! (2022年8月13日 23時) (レス) @page32 id: a0d4487acc (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 独占欲が最高すぎますねれなんか上手く言えないけど最高すぎる壊れ方です!愛してるからこそここまでなってしまう感じが良い!これからも応援してます (2022年8月5日 0時) (レス) id: 95a1685357 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2022年4月12日 20時

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