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第三十二話 「降りてきて」 ページ32

「善逸くーん、降りといでってー」

善逸「嫌だァあ!可愛いAちゃんが俺を呼んでるから行きたいのは山々だけども!!行ったら多分殺されると思うので!!殺されると思うのでぇ!」


朝から木の上にしがみついて離れない善逸くん。そんな彼を降ろそうと説得している私。しかも寝起きね。

梅子さんに起されたと思ったら善逸くんを探せって何?まじ宝探し感覚すぎて笑う。


「だーいじょーぶだってほら、降りてきなよー」

善逸「だって降りたら修行でしょ!?もうやだよぉ…!俺を守ってくれよAちゃんん!」


木の上で泣きながらついに私に守ってくれと頼んできた善逸くん。母性本能くすぐられるけど、早く戻って朝御飯の支度手伝わなきゃならないし、どうしたものか…。


(ん?そうだ朝御飯!)


「え〜降りてこないって事は、私の作った朝御飯、要らないってこと??」

善逸「ぅえ……??」

「そっかそっかぁ…。折角梅子さんと一緒に作った御飯を食べて貰えないなんて、私、悲しいなあ……」


私は心底残念そうに、そして良心を煽るように一か八かで善逸くんを困惑させてみた。

わざとらしい言い方してごめんて感じだけど、恐らく求婚した人にこんな風に言われたら……


善逸「えッ!?や、違う!違うよ!!Aちゃんの作る朝御飯食べたい!!いや食べさせてください!!」


ほらこうなった。


「んじゃほら、降りてきて一緒に朝御飯食べよーよ。」


案外すんなり予想通りの反応されて拍子抜け感は否めないけど、私は彼に手を差し伸べる。

うん…たべる…と言って自分でスルスルと木から降りてから私の差し伸べた手にポスッと手を置いてきた善逸くん。


よし、と私はグズグズと泣いてる善逸くんの手を引っ張るようにゆっくりと居間へと向かった。

なんかちっちゃい子と歩いてるみたいでかわい。ウケる。

第三十三話 「守れる」→←第三十一話 「寝る」



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練紅愛(プロフ) - 通りすがり人さん» ありがとうございます!主人公ちゃんは自分なりにがんばって精進しますのでこれからも見守ってあげてください!! (2019年8月27日 5時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり人 - 主人公の嫌がるけど一生懸命なところがとても好きです!!たまに一人で考えてゆっくり進めているのが凄いなと思います!!(修行) (2019年8月21日 18時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
練紅愛(プロフ) - 棒人間さん» ありがとうございます…!!そんな事言われたらめちゃめちゃ頑張りますよ…!マギはジャーファル推してます!超大好きです! (2019年8月12日 16時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - ああ…何これ好き。設定が…話が…夢主が…私好みなんじゃ…すごく好きです。更新頑張って下さい!応援しています!それと名前からして、マギ知ってたりします? (2019年8月11日 17時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月2日 4時

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