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第二十八話 「居ない」 ページ28

梅子「A」

「わァァ!!って梅子さん!?突然後ろに立たないでよビックリするじゃん!」

梅子「普通に近付いて後ろから名前呼んだだけさね。」

「もっと気配出してくれなきゃまだ分かんないよぉ…

ねぇ?獪岳…って、あれ?!居ない!?」


つい今先程まで話していた獪岳が、忽然と姿を消してしまった。


梅子「獪岳と話したかい?」

「話したどころかめっちゃ色んな事教わった」

梅子「そりゃあ良かった。さ、そろそろ夕飯の時間だよ。今日の稽古はここまでだ。」


先程まで彼が座っていた岩を見つめて
もうそんな時間か。時が経つのは早いなぁと感じながら踵を返した梅子さんについて行った。


「あ゛っそ、そういえばあの木……!!どうしようヤバいよね?!謝らないと…!」

梅子「大丈夫大丈夫。あんな桃の木10本や20本折っても変わりゃしないよ。ここで練習させるって事はそういう事さ。あのジジイだって何本も折ったからねぇ。」


慌てている私に梅子さんは大丈夫だとフォローをいれてくれた。

まぁだとしても罪悪感は消えないわけで。そ、そっか…と返事をしたものの、木にも命があるのにごめんなさい…と歩きながら懺悔した。


梅子「あの様子じゃあ、第二段階は出来たんだろう?」

「!!そう!そうなの!獪岳にね、木刀下げろ顎引け、鳩尾に力入れろ…って言われたからその通りにして腹式呼吸したら、あっそうださっき気付いたんだけどあれ腹式呼吸だよね?!」


まるでテストで高得点を取った事を親に報告する無邪気な子供のようにマシンガントークで話した。


「あ!あとね、梅子さんの呼吸も聞いちゃった〜命なんてかっこいい名前よく思い付いたね?」

梅子「ハイカラで良いだろう?」

「ちょーいいかんじ〜!」


ハイカラって聞き慣れない言葉だけど、意味は何となく分かるしとりまいい感じなのでノっといた。

第二十九話 「御飯」→←第二十七話 「命」



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練紅愛(プロフ) - 通りすがり人さん» ありがとうございます!主人公ちゃんは自分なりにがんばって精進しますのでこれからも見守ってあげてください!! (2019年8月27日 5時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり人 - 主人公の嫌がるけど一生懸命なところがとても好きです!!たまに一人で考えてゆっくり進めているのが凄いなと思います!!(修行) (2019年8月21日 18時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
練紅愛(プロフ) - 棒人間さん» ありがとうございます…!!そんな事言われたらめちゃめちゃ頑張りますよ…!マギはジャーファル推してます!超大好きです! (2019年8月12日 16時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - ああ…何これ好き。設定が…話が…夢主が…私好みなんじゃ…すごく好きです。更新頑張って下さい!応援しています!それと名前からして、マギ知ってたりします? (2019年8月11日 17時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月2日 4時

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