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第十三話 「第二段階」 ページ13

「うぉらぁっ!!」

梅子「惜しいね〜後もう少しだよ。」


相変わらず突きでは梅子さんには当たらず煽られる私。

ひらり、ひらりと私の突きを交わす梅子さん。
重力ってご存知?って位軽々と避けていく。


梅子「はい。突きは終わり。まだまだだねぇ。」

「いや梅子さん行動早すぎるんだけど!
何でそんなのらりくらり避けられる訳!?」

梅子「アンタの攻撃は動きが予測しやすいからだよ。
目線や重心がその攻撃パターンを締めてる。」

「そんな事言われてもぉ……」


ちゃんとやってるつもりなんだけどなぁ…と
メンブレ起こしてちょっぴり自信を無くしてしまう。


梅子「でもまぁ、刀を持ったことない人間が
初めて数ヶ月でここまでなら上出来だよ。」

「え、えへへそう?いやぁなんか嬉しいなぁ〜!」


少し褒められただけでこの調子だよ。
誰か私にチョロいと言ってくれ。


梅子「次は第二段階だ。私と同じ様に構えてみな。」

「えっと…こう?」

梅子「その体制で口から息をゆっくり細く吐くんだ。」


ゆっくり、細く。
スゥゥゥゥっと息の音をさせて
言われた通りに、低めの体制で息を細く吐く。


梅子「はい、そのまま攻撃。」


そう言って梅子さんがパンっと手を鳴らしたと同時に
私は慌てて木刀を突き出す。

だが突き出した木刀は梅子さんに当たらなかった。


「……えっ何これ?」

梅子「まぁまぁだね。もう一度だ。」

「えぇっと、こう構えて…」


さっきよりも低めに構えてみたり
細い口の形のまま一気に吸ってみたり
吸う量を増やしたり色々試行錯誤しながらやってみたが
一向に梅子さんに当たらない。


「ね、ねぇ梅子さんこれ何なの?」

梅子「言っただろう?第二段階だって。」

「……てことは、第三も第四もまだまだある
ってコト…!?」


私の気付きに意地悪な笑みを浮かべる梅子さん。
嫌な事に気が付いてしまったと今日一少し後悔した。

第十四話 「柱」→←第十二話 「300回」



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練紅愛(プロフ) - 通りすがり人さん» ありがとうございます!主人公ちゃんは自分なりにがんばって精進しますのでこれからも見守ってあげてください!! (2019年8月27日 5時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり人 - 主人公の嫌がるけど一生懸命なところがとても好きです!!たまに一人で考えてゆっくり進めているのが凄いなと思います!!(修行) (2019年8月21日 18時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
練紅愛(プロフ) - 棒人間さん» ありがとうございます…!!そんな事言われたらめちゃめちゃ頑張りますよ…!マギはジャーファル推してます!超大好きです! (2019年8月12日 16時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - ああ…何これ好き。設定が…話が…夢主が…私好みなんじゃ…すごく好きです。更新頑張って下さい!応援しています!それと名前からして、マギ知ってたりします? (2019年8月11日 17時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月2日 4時

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