第十四話：紅い白髪の乙女が見た悪夢 ページ14
私は会議室で暫くの間仮眠をとることにした。
この会議室は真奈美とクレハ姉さんのお説教から逃げられる最高の隠れ場所だと思う。
そんなことを考えていたら直ぐさま眠気がきて私は目を瞑り寝ることにした
ーーールージュの髪はお母さん似だなぁーーー
私の目の前には赤色の目をした黒髪の男がいて私は直ぐにこの男は父親だと認識した。
男は私の頭を撫でながらそんなことを言って笑顔を浮かべていた。
だが父親は私の頭を撫で終わると外にいると言って部屋から出ていってしまって私は少し退屈になってしまい窓から外を眺めようと思い窓付近に行ったが何故か窓の方が高く私は自分の身長が縮んでいることと自分の年齢が幼くなっている事が直ぐさま分かった。
そして私は近くにあった椅子を引きずりながら窓の近くにおきその椅子の上に乗っかって窓の外の風景を見てみるとステラが木の枝に止まっていて父親がステラの名前を呼ぶとステラは父親の近くに止まって父親に撫でられていた。
私は外に出ようと椅子の上から下りると父親が出ていったドアから白髪で薄紫色の目をした女が出てきて夢の中の私は笑顔で
｢お母さん！」
と言って母親に駆け寄っていた。
母親は笑顔で私の事を撫でると優しい声色で父親の居場所を聞いてきた。
｢ルージュ、お父さんが何処に行ったか分かる？｣
｢お父さんなら今、外にいるよ！」
｢それじゃあ、ルージュも一緒に外に行く？｣
｢私も行きたい！」
｢じゃあ、一緒に行こう｣
母親はそう言うと私と手を繋いで一緒に玄関へ歩き母親は茶色の靴を履いて玄関のドアの鍵を開けようとしていて私も靴を履いて母親と共に外に出た。
外に出ると父親は笑顔で手を振っていて私と母親も父親に手を振り返すと私は走って父親の近くに行き母親はその光景を見ながら笑っていた。私は父親にステラを撫でたいと頼むと父親は笑顔でステラを撫でさせてくれて私の事をステラにじっと見つめられてその光景を見た父親はステラを私にくれると言ってくれた。
｢ステラをルージュにあげようか？｣
｢本当に！ありがとう｣
｢貴方、甘やかせ過ぎないようにしてくださいね｣
｢そう言うお前もルージュを甘やかせ過ぎているじゃあないか｣
｢それに今日はルージュの■歳の誕生日だろ。ステラを誕生日プレゼントとしてあげてもいいじゃあないか｣
｢ステラもルージュになついているみたいだしな｣
｢まぁいいですけど｣
第十五話：とある日の血塗れ童話劇→←第十三話：鎹鴉VS愛馬の喧嘩の結果
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作者名：豆腐野郎(元やつがれちゃん） | 作成日時：2019年7月2日 7時
