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正直、Aと最初から仲が良かった記憶がない。
嫌っても嫌われていたわけでもなかったけど、何となく、自分とAの間には微妙な溝があったように思う。
まあ、出身地も話す言語もちがっていたし、あれくらいの子どもからしたら当たり前のことだったのかもしれない。それに「Aは、人と一定の距離感を作るタイプ」だとスンチョリヒョンも言っていた。きっとこれが人と争わない１つの理由でもある。
けど、その溝を作った原因が出身地と言語とAの基本的な性質だけで、全く自分に非がなかったかと言われると完全に首を振り切れない。だって、他の皆だって条件は同じだった。
その証拠にほとんど同じタイミングで入ったソクミナは、あっという間にAに懐いていたし、なんとなく気に食わないって気持ちが自分の中にはあった。
JN｢…寂しかったのかなあ」
SG｢Aが？」
JN｢ううん。おれが」
今思えば、地元を離れて、言葉も上手く話せないところに来てしまってどうしようもなかった自分にとって、
ほとんど同じ状況からのスタートなのに、それでも上手くやっているAは眩しくて、羨ましかっただけなのかもしれない。
今でも時々思うけれど、Aのあの器用さは目を惹くものがある。
SG｢ヒョンたちは何で仲直りできたの？その感じだとずっと気まずかったんでしょ？」
JN｢仲直りって言うか、最初のころに俺が体調悪くなっちゃったときあったじゃん」
SG｢あった、かも？」
JN｢そのときめちゃめちゃ泣いちゃったんだよね。よく分かんないんだけど…笑」
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柊(プロフ) - ぴょんさん» コメントありがとうございます。自分の文章にそう言ってもらえてすごく嬉しいです！こちらこそこれからもよろしくお願いします☺︎ (2022年9月26日 9時) (
レス) id: 1c5041063e (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - すごく深みのある文章で、読み応えがあります。とても面白い小説を生み出して下さりありがとうございます。これからも更新楽しみにしております(><)♡ (2022年9月26日 0時) (レス) id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2022年9月23日 17時
