妖6 ページ8
赤羽side
少し槎ろけそうになる彼女を支えソファーに誘導
「座って」と言えば女の子はコクリと頷き遠慮がちに座る
「幾つか質問して良い?」
そう訊きながら彼女の隣に腰を下ろす
『…はい』
彼女が頷いたのを確認してから質問
「まずアンタの名前、何?」
『維波A、と申します。御好きな様に御呼び下さい』
「オッケ。A、ね。んじゃ次の質問。あの倉庫の扉さ、鍵掛かってなかったのに何で彼処から出なかったの?」
「鍵掛かってなかったなら何時でも脱走出来たよね?」と付け足せばAが口籠る
『弱点、と、言うのでしょうか。鉄に触ると力が抜けてしまうのです』
伏目がちで説明するAに納得
だからあの倉庫の扉鉄製だったんだ
「それじゃあこの足枷も外さなきゃね」
ソファーから立ちAの前へ屈む
『御気持ちは嬉しいのですが…“ソレ”は鍵がないと外せなく…』
Aの話を適当に耳に入れながら盗んで…訂正 貰って来た鍵を鍵穴に差し込み回す
ガシャンと音立ててAの足から取れる足枷
驚いた顔のAが可愛くてギューとAを抱き締める
『……え?…ぁ、あの…!』
やっと頭が追い付いたのかAが慌て始めAを抱き締めるのを終了
「さて、後はこの首輪、外そっか」
首輪に手を掛けたらAに手を掴まれ止められた
『駄目…です…』
絞り出した様な声
少し震えた手と声
“首輪何て付けてても邪魔なだけでしょ?Aがこの首輪気に入ってる様に見えないし革の首輪でサイズ合ってないからAの首の皮剥がれてる所もあるし見てて痛々しいから外すよ”
何て、とてもそんな事言える感じじゃなく致し方ないので「何で?」と訊いてみる
『…掟…何です。此処は人間の世界で人間の所有物だから…私達異獣が人間界に行くなら…誰か1人、人間を主にしなければならないって云う…』
Aは『仮令望んで来た訳じゃなくても…』と言い震えた手を俺の手から退かし袴を握る
「…ふーん。変な掟があるんだね。でもさぁ、なら問題ないんじゃない?」
再び首輪に手を掛ける
「何かもっと難しい条件があると思ったけど人1人主にしなきゃ駄目なら」
力を入れる
そう、何の問題もない
だって…
「俺が御主人様になってあげる」
『…ぇ…』
力を入れ首輪を裂きAの首から取り、自分の後ろへ投げ捨てる
この首輪センス悪いし何より___
Aに俺以外の物が着いてるとか我慢ならないんだよね
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サヤ - み〜ちゃむさん» み〜ちゃむさん?!うわありがとう御座いますめっちゃ尊敬してます!!一度もコメントしに行った事ない(失礼)んですけど最近完結した【それを心中と言うのだろう】がみ〜ちゃむさんの作品の中で一番好きです!!何度も読み返したりしました!!ありがとう御座います!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - み〜ちゃむさん» えぇっ……最近めっちゃストレートに伝えてくれる方多いやん……マジ照れるわ〜!ホンマかい。我ら作者も偶に見返したりすっけど削除したくなるゾ!何はともあれアザッした!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
み〜ちゃむ(プロフ) - この小説大好きです!何回も読み返してしまいます! (2020年3月16日 15時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 麗花さん» お褒めの言葉ありがとう御座います!いえいえそんな、私達何てまだまだですよ。先程誤字が無いか今更な確認をしてたらあまりのグダグタ差に恥ずかしくなりましたし…。 (2019年9月1日 13時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - またまた来ました麗花です〜こちらも面白いですね〜?私の場合文がまとまらないので… (2019年8月29日 13時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時:2017年10月8日 21時