妖34 ページ37
赤羽side
Aが抱き締めるのを止め
離した瞬間逃げた
苺みたく顔を赤く染めて
その表情が何より可愛くて
ソファーに倒れ込みクッションに顔を埋める
「あ〜…ヤバッ…」
さっきから顔の熱が全くと言って良い程逃げない
いや…、好きな子から(強制的に言わせたとしても)“大好き”、何て言われたら誰だって照れるし…
「しかもあのカオ…、反則でしょ…」
恥ずかしすぎて目頭に涙溜めるとか…ホンット可愛い
一度上がった口角は、どうやら元に戻ると云うのを知らない様で
〜〜*
Aに大好きと言わせて
何時間
どうやらそれは
Aの警戒心を強めたらしく…
「A、此方おいで?」
『ッ…ごめ…なさい…』
Aが一向に近付いて来ない
や、風呂とか全部終わって後は寝るだけだから問題ないんだけど…
「おいでよ。一緒に寝よ?」
『…』
Aは蒼銀の髪を左右に揺らし“嫌だ嫌だ”と意思表示
その姿さえ可愛くて
再び口角が上がる
「俺と寝んのそんなに嫌なの?」
あからさまに距離を取ってるAに問うと、Aは小さく、『…嫌…じゃないです…』と答え、枕をキュッと握り締める
『ただ…、行ったら何かされる様な気がして…』
大正解
獣耳と尻尾を弄くり捲って遊ぶつもりだった
『ですから…そのっ…』
必死に紡ぐ言葉を探してるAも可愛いけど、これ以上彼女に言葉を並べさせると泣く気がして、何か口開く前に「取り敢えず枕返してよ」と話を逸らす
『ぇ?ぁ、ご、ごめんなさい!!』
Aは慌て、綺麗に腰を折り賞状を渡す様に枕を前に出す
が
かなり距離を取られてる為届かない
「此方来て直接チョーダイっ」
『ぇ…』
困り顔で固まってるAに「借りた物は直接返すのが礼儀だよ?」って言えばAは『そぅ…ですね…』と、躊躇いがちに歩を進める
『あの…これっ…』
差し出された枕
御礼を言ってから受け取り、空いたAの腕を引っ張って布団の中へ
「メイドさん捕まえた〜」
必死に身を捩るA
「落ち着きなよ」って頭を撫でればAは抵抗を止め大人しくなる
『み、水…飲んで来ます。…赤羽様は先に寝てて下さい。飲み終えたら戻りますから』
頬に赤味を浴び、尚平然を装うAに軽く頷き解放した瞬間、Aは逃げる様に部屋から出てく
小動物みたい
クスクス笑ってたら来た眠気
本能の儘瞼を閉じ睡魔に身を委ねる
______数十分後、下で何が起こるか知らずに
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サヤ - み〜ちゃむさん» み〜ちゃむさん?!うわありがとう御座いますめっちゃ尊敬してます!!一度もコメントしに行った事ない(失礼)んですけど最近完結した【それを心中と言うのだろう】がみ〜ちゃむさんの作品の中で一番好きです!!何度も読み返したりしました!!ありがとう御座います!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - み〜ちゃむさん» えぇっ……最近めっちゃストレートに伝えてくれる方多いやん……マジ照れるわ〜!ホンマかい。我ら作者も偶に見返したりすっけど削除したくなるゾ!何はともあれアザッした!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
み〜ちゃむ(プロフ) - この小説大好きです!何回も読み返してしまいます! (2020年3月16日 15時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 麗花さん» お褒めの言葉ありがとう御座います!いえいえそんな、私達何てまだまだですよ。先程誤字が無いか今更な確認をしてたらあまりのグダグタ差に恥ずかしくなりましたし…。 (2019年9月1日 13時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - またまた来ました麗花です〜こちらも面白いですね〜?私の場合文がまとまらないので… (2019年8月29日 13時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時:2017年10月8日 21時