妖17 ページ19
維波side
不思議な感覚で目が醒めた
“ソレ”は何だか心地良く、折角目が醒めたのにまた眠って終いそうで
『ッ?!』
無理矢理目を開いた途端 後悔
『な…なっ…?!!』
顔を上げたすぐ其処には
赤羽様の整ってる顔があって
混乱
軽く深呼吸し
落ち着きを取り戻す
『えっと…何で…?』
確か昨日の晩…、
私が寝付けなかったから赤羽様が…
あ、そっか
これは赤羽様の御厚意
納得
起こして、良いかな…?
でも、かなり前のお顔が整ってない主人の時、これ以上近くにお顔があるの耐えられなくて、起こしたら怒られたし…
『ッ?!』
悩んでた時いきなり耳に入って来た何かの音
発信源はベッドの角っ子にある縦長の箱で…
何…あれ…箱から音が出てる…?
得体の知らない物
怖くて、図々しいけど、
赤羽様の服を掴む
「震えてんの?かぁわい〜」
突如耳に入って来た声に顔を上げれば
赤羽様が目を開け、ニヤニヤしてる
『も、申し訳ありませんでした』
急ぎ服を離せば「え〜?離しちゃうの〜?もっと掴んでて良いんだよ?」と笑顔で言う赤羽様
『や、その…』
何て返すべきか迷い、口をモゴつかせてれば腰辺りにあった赤羽様の片腕が動き、優しく、頭を撫でられた
それから耳を触られ
少し、擽ったい
「獣耳と言えばさ、感度敏感説があるんだけど…A何か感じる?」
ふにふに、耳を触りながら来た赤羽様の質問に心の中で首を傾げる
すると赤羽様は何か納得した顔でやっぱり何でもないと
「さて、と、」
耳から赤羽様の手が離れ、代わりに得体の知れない箱を掴む
得たいの知れない箱は
まだ音を出していて
「Aを脅かしちゃってさ〜…どーしてやろーかな蛸野郎」
“蛸野郎”と仰った赤羽様のお顔は、とても良い笑顔で、例えるなら人の命を奪う狂った方の笑顔
鳴り終えたかと思えばまた鳴り始め、赤羽様が何か書かれてる所を人差し指でタッチ
[こら業君!!もう1時間目終わ「うるさいよ」]
箱の中から聞こえて来た声を赤羽様が遮り、再び、同じ所を人差し指でタッチ
声が切れ、赤羽様は素早く箱の一面を弄り、少し経ったら薄い箱を置く
『あの…赤羽様、その箱って…?』
「ん?あぁ、電話って知ってる?」
確か…何個もボタンがある変な形をした…
思い出し、顎を引く
「これは電話が小さくなった…スマホってやつ」
『電話が…小さく…』
赤羽様の説明に納得すると同時に、感心
電話が此処迄小さくなる何て……現代社会凄い…
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サヤ - み〜ちゃむさん» み〜ちゃむさん?!うわありがとう御座いますめっちゃ尊敬してます!!一度もコメントしに行った事ない(失礼)んですけど最近完結した【それを心中と言うのだろう】がみ〜ちゃむさんの作品の中で一番好きです!!何度も読み返したりしました!!ありがとう御座います!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - み〜ちゃむさん» えぇっ……最近めっちゃストレートに伝えてくれる方多いやん……マジ照れるわ〜!ホンマかい。我ら作者も偶に見返したりすっけど削除したくなるゾ!何はともあれアザッした!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
み〜ちゃむ(プロフ) - この小説大好きです!何回も読み返してしまいます! (2020年3月16日 15時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 麗花さん» お褒めの言葉ありがとう御座います!いえいえそんな、私達何てまだまだですよ。先程誤字が無いか今更な確認をしてたらあまりのグダグタ差に恥ずかしくなりましたし…。 (2019年9月1日 13時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - またまた来ました麗花です〜こちらも面白いですね〜?私の場合文がまとまらないので… (2019年8月29日 13時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時:2017年10月8日 21時