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「先生は、日直かなんかですか」
「そう。施錠確認で見回ってたらお前がいてびっくりした」
先生は時計を見た。
「もう9時半過ぎか」
「夜の学校って、何だか非日常な感じでわくわくしますよね。怖くなければですけど」
先生は面白そうに私を見下ろした。
この顔とても好みだ。
「怖いのか」
「一人だとさすがに。今は先生がいるから大丈夫です」
私が笑うと先生も薄く微笑んだ。
「そうか。なら言うが俺は吸血鬼だ」
…………?
思考が停止した。
なんて言った?
「キツツキ?」
「……俺のどこがキツツキに見えるんだ」
「見えない」
私はとても混乱していた。
「噛みますか」
「ああ。格好の餌だからな」
「カッコウのエサ?」
「どうしてそう鳥類に纏めたがるんだ」
先生が、吸血鬼?
私は軽口を叩きながらもこっそりと戸口の方へ体を動かしたが、腕を掴まれてしまった。
「……油断ならないな。やっぱりお前は賢い」
「……ほんとに、吸血鬼なんですか?」
「すぐに分かる」
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Niko(プロフ) - フォローさせていただきました......!こちらこそよろしくお願いします! (8月20日 18時) (レス) id: f73d5be156 (このIDを非表示/違反報告)
餅屋(プロフ) - Nikoさん» 作りました!きっかけを頂きありがとうございます!ご負担になった場合はフォロー外して頂いて構いません。よろしくお願いします! (8月20日 15時) (レス) id: 51ef15773f (このIDを非表示/違反報告)
Niko(プロフ) - 返信ありがとうございます、嬉しくて泣きそうです!もしアカウントをお作りいただけるのでしたら本当に嬉しいです......! (8月20日 13時) (レス) id: f73d5be156 (このIDを非表示/違反報告)
餅屋(プロフ) - Nikoさん» 無視して頂いて大丈夫です。もし需要があるようでしたらアカウントを開設します。いつも作品を読んで頂いて本当にありがとうございます。 (8月20日 3時) (レス) id: 51ef15773f (このIDを非表示/違反報告)
餅屋(プロフ) - Nikoさん» 良いかと思います。ただ、最新の物語が一番好きでいらっしゃるという貴方のような奇特な性癖の方(すみません)を、正直に申し上げますと逃すのは惜しいため、新しくアカウントを開設した場合に繋がらせて頂くことは可能でしょうか?ご気分を害してしまったようでしたら (8月20日 3時) (レス) id: 51ef15773f (このIDを非表示/違反報告)
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