検索窓
今日:10 hit、昨日:40 hit、合計:62,359 hit

3 ページ18

「先生は、日直かなんかですか」
「そう。施錠確認で見回ってたらお前がいてびっくりした」

先生は時計を見た。

「もう9時半過ぎか」
「夜の学校って、何だか非日常な感じでわくわくしますよね。怖くなければですけど」

先生は面白そうに私を見下ろした。
この顔とても好みだ。

「怖いのか」
「一人だとさすがに。今は先生がいるから大丈夫です」

私が笑うと先生も薄く微笑んだ。

「そうか。なら言うが俺は吸血鬼だ」



…………?

思考が停止した。

なんて言った?

「キツツキ?」
「……俺のどこがキツツキに見えるんだ」
「見えない」

私はとても混乱していた。

「噛みますか」
「ああ。格好の餌だからな」
「カッコウのエサ?」
「どうしてそう鳥類に纏めたがるんだ」

先生が、吸血鬼?
私は軽口を叩きながらもこっそりと戸口の方へ体を動かしたが、腕を掴まれてしまった。

「……油断ならないな。やっぱりお前は賢い」
「……ほんとに、吸血鬼なんですか?」
「すぐに分かる」

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (84 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
78人がお気に入り
設定タグ:名前変換オリジナル , 短編集 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Niko(プロフ) - フォローさせていただきました......!こちらこそよろしくお願いします! (8月20日 18時) (レス) id: f73d5be156 (このIDを非表示/違反報告)
餅屋(プロフ) - Nikoさん» 作りました!きっかけを頂きありがとうございます!ご負担になった場合はフォロー外して頂いて構いません。よろしくお願いします! (8月20日 15時) (レス) id: 51ef15773f (このIDを非表示/違反報告)
Niko(プロフ) - 返信ありがとうございます、嬉しくて泣きそうです!もしアカウントをお作りいただけるのでしたら本当に嬉しいです......! (8月20日 13時) (レス) id: f73d5be156 (このIDを非表示/違反報告)
餅屋(プロフ) - Nikoさん» 無視して頂いて大丈夫です。もし需要があるようでしたらアカウントを開設します。いつも作品を読んで頂いて本当にありがとうございます。 (8月20日 3時) (レス) id: 51ef15773f (このIDを非表示/違反報告)
餅屋(プロフ) - Nikoさん» 良いかと思います。ただ、最新の物語が一番好きでいらっしゃるという貴方のような奇特な性癖の方(すみません)を、正直に申し上げますと逃すのは惜しいため、新しくアカウントを開設した場合に繋がらせて頂くことは可能でしょうか?ご気分を害してしまったようでしたら (8月20日 3時) (レス) id: 51ef15773f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:餅屋 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2014年3月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。