【死神×人間】出会い ページ1
灰色の雲が空を覆って、今にも雨が降り出しそうだ
そんな日に、彼は現れた
部屋に風が吹き込むように自然に、現れた
「誰・・?」
呟いた私の声に、振り向いた黒い影
目も、髪も、羽織ったマントも、深い闇の色をしていて
どこか魅力的だ
「死神、と言えばわかるか?」
聞こえた低い声は、脳をかき乱すような声で・・・優しいのに、冷たい
闇の中に浮かんだ白い美しい顔は真っ直ぐにこちらを向いている
「私は・・・死ぬの?」
「夏目A。一か月後に死亡」
静かに言う死神は、不気味なほど落ち着いていて
整った顔には感情がないように見えた
「死ぬまでの一か月、一つだけ願いを聞いてやる」
「死にたくない」
反射的に声に出す
そんな願いはきっと届かないって、知っているけれど。
「わかっているんだろう、夏目A」
その願いは聞き届けられない、と死神は冷酷に告げる
それなら・・・
「死ぬまで、一緒にいて」
死神は一瞬思考した後、あきれたような顔をした
「・・不思議な人間もいるものだな・・いやただの阿呆か・・・」
かなり失礼なことを呟いた死神は、一瞬で人間の姿になった
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Niko(プロフ) - フォローさせていただきました......!こちらこそよろしくお願いします! (8月20日 18時) (レス) id: f73d5be156 (このIDを非表示/違反報告)
餅屋(プロフ) - Nikoさん» 作りました!きっかけを頂きありがとうございます!ご負担になった場合はフォロー外して頂いて構いません。よろしくお願いします! (8月20日 15時) (レス) id: 51ef15773f (このIDを非表示/違反報告)
Niko(プロフ) - 返信ありがとうございます、嬉しくて泣きそうです!もしアカウントをお作りいただけるのでしたら本当に嬉しいです......! (8月20日 13時) (レス) id: f73d5be156 (このIDを非表示/違反報告)
餅屋(プロフ) - Nikoさん» 無視して頂いて大丈夫です。もし需要があるようでしたらアカウントを開設します。いつも作品を読んで頂いて本当にありがとうございます。 (8月20日 3時) (レス) id: 51ef15773f (このIDを非表示/違反報告)
餅屋(プロフ) - Nikoさん» 良いかと思います。ただ、最新の物語が一番好きでいらっしゃるという貴方のような奇特な性癖の方(すみません)を、正直に申し上げますと逃すのは惜しいため、新しくアカウントを開設した場合に繋がらせて頂くことは可能でしょうか?ご気分を害してしまったようでしたら (8月20日 3時) (レス) id: 51ef15773f (このIDを非表示/違反報告)
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