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『やから、その…インハイ終わったら…こ、告白…しようと思う。』


「は?告白せんでよくない?」


侑が何言うてんねんとでも言いたげな顔をして机に置いていたバレーボールを触り始める。



『やっぱり迷惑よな…大会終わった後は休みたいよな…』


「いや、そうやなくて。」


今度は治が否定してきて、ポテチを食べ始める。ていうか2人とも真面目に聞いとらんやろ。




「言わんでも既に両想いやん。」



『へ、』


「逆にさっきの会話でどこが片想いやねん。」


先程の電話を思い出しては、羞恥心に駆られる。あかん思い出したらまた顔熱い。




『ほんまに?ほんまのほんま?』


「こんな所でなんで嘘つかなあかんねん。」


「Aも早くも春が来たなぁ。」


『やから話が早いわ!!!』


私は自然と心がうきうきして、いつもよりぐっすり眠れた気がした。




.





『失礼します〜。』


翌日。放課後いつものように図書室のドアを開けると北さんがいた。



『あれっ北さん、今日部活じゃ…』


それに本は何日か前に返してなかったっけ。



「あ、ちゃうねん。謝らなあかんことあって…」


『え?何もされてませんけど?』



頬を人差し指でかきながら、北さんは頬を赤らめて私を見た。



「昨日の電話、あいつらの前で変なこと言うてもうてすまんかった。迷惑やったな思て…」


昨日の電話……





《まだ手は出しとらんけど。》





『うひゃぁ!?』


ふと思い出してしまって、思わず声をあげる。やば、恥ずかしい…。




「A。」


北さんは、何か決意したような目付きで私をじっと見つめる。



「インハイ終わったあと、伝えたいことあんねん。」


『!!わ、私も…私も伝えたいことあります。』





彼は目を見開くと同時にふわりと優しく微笑んだ。




「そうか。ほなその時ゆっくり話そうな。」




『は、はいっ!大会頑張って下さい、お婆ちゃんと見に行きますので。』


「せや婆ちゃん言うとったな。ありがとう、頑張るわ。」




北さんが図書室を出た後、私はその場にへなへなと座り込んでは頬に手を当てる。



『あかん………好きやッ…、』









「今日はやけに信介気合い入っとるなぁ。」


「練よう分かったな…けど、確かにいつもより丁寧度が増してるような…」


「いや丁寧度って何やねん!!丁寧は丁寧やろ!!」

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さっちゃん - めっちゃ面白かった!なんかもう、言葉にならない…。感動😭 (4月24日 20時) (レス) @page50 id: c5a0fb1f72 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいも - めっちゃ面白かったです!感動して泣きかけました...!神作を有難うございました!! (4月20日 18時) (レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
こめつぶ(プロフ) - めっちゃ神作でした…!!!親と兄弟が目の前にいるのに何度も涙出そうになって、めっちゃ堪えました。本当に素敵な作品、ありがとうございます!!!!多分これからもリピートさせていただくと思います!!(() (4月8日 16時) (レス) @page50 id: e94f7d2b88 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - 神作ッ!!!主様天才すぎます。3周目に突入したのに涙が... (4月4日 0時) (レス) @page47 id: d24603059d (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - なるほどなぁ、、神、 (4月3日 1時) (レス) @page50 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ | 作成日時:2020年5月17日 14時

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