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庭でポーンポーンとパスをしながら、今日のことを話す。庭広い…
「婆ちゃんと何話したん？」
『…北さんの幼少期。』
結局本人の前で信介さん呼びは恥ずかしくて苗字呼び。どうしてもって時だけ呼ぶようにした。
北さんは不満そうだったけど。
「……何や恥ずかしいわ。」
『アルバム見させて頂きました。めっちゃ可愛かったです。ちょっと泣き虫やったとことか。』
「……やめて、恥ずいわ。」
え、北さんが照れとる…結構レアやな。
アンダーを基本に、たまにオーバーでも返す。
北さんのフォームは安定していて、毎回毎回とにかく丁寧だ。
彼にバレない程度にフォームを真似してみる。
「今度Aのアルバムも見せてや。」
『それ、お婆ちゃんにも言われました。探してみます。』
「楽しみやなぁ。」
あぁ、何やろう。
やっぱ楽しいな。
「A、やっぱバレー好きやねんな。」
『え、』
北さんから返ってきたボールを思わずキャッチして固まる。
「楽しそうな顔しとるで。」
『！別に…そんな顔、しとらん。』
「Aが思っている以上に笑てるよ。」
…まぁ、北さんが嘘ついとると思えんしな。
じっと手元にあるボールを見つめる。
『多分……北さんやから。』
「俺？」
こくん、と頷いて北さんを見つめる。
透き通る瞳が美しい、と思った。
『
「まぁそら俺はあいつらより技術も体力も無いからな。」
『！いや、あの、そういうんじゃなくて……すみません……、』
今の言い方はまずかった。
遠回しに信介さんが下やと言うてるようなもん。
何てことを…
自分の失言に思わず俯くと、頭に軽く重みがのった。
北さんは少し屈んで、私と目線が同じになるとぱちっと目が合う。
「AはAやで。」
『……！』
「せやから、あいつらと自分を比べて卑下する必要なんかあらへん。」
ぽんぽんと頭を優しく撫でられるのが心地良い。
『(本当にこの人は、)』
北さんとおると、何や頭がふわふわして
やけどめっちゃ安心する感じ。
もっと撫でて欲しい。
手止めんといて欲しい。
『……信介、さん、』
「ふふ、何や。」
もっと私にその笑顔見せて下さい。
.
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さっちゃん - めっちゃ面白かった！なんかもう、言葉にならない…。感動😭 (4月24日 20時) (
レス) @page50 id: c5a0fb1f72 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいも - めっちゃ面白かったです！感動して泣きかけました...！神作を有難うございました！！ (4月20日 18時) (レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
こめつぶ(プロフ) - めっちゃ神作でした…！！！親と兄弟が目の前にいるのに何度も涙出そうになって、めっちゃ堪えました。本当に素敵な作品、ありがとうございます！！！！多分これからもリピートさせていただくと思います！！(() (4月8日 16時) (レス) @page50 id: e94f7d2b88 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - 神作ッ！！！主様天才すぎます。3周目に突入したのに涙が... (4月4日 0時) (レス) @page47 id: d24603059d (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - なるほどなぁ、、神、 (4月3日 1時) (レス) @page50 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ
| 作成日時：2020年5月17日 14時
