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希望の光が見えれば 上杉side ページ20

黒木の情報を待つことになってから、1週間ほど経った時だ。



黒木から1本のメールが来た。

その内容は、今すぐ若武の家に集合、とのことだった。



おそらく、一斉送信したんだな。

だから、1人ずつの電話ではなく、メール。



それほど慌てたことが読み取れる。



何か大きな情報でも掴んだのか!?





俺は大きな期待を胸に、家から出て、自転車に飛び乗った。





次こそ、立花を救う。

それが俺たちに課せられた使命だから。





俺は若武の家に着くなり、無言で入った。

ノッカーなんてせずに。




俺はいつもは、相手に迷惑がかからないように、ノッカーなどはしっかり叩く主義だ。

だから、それをせずに入った時は、島崎さんも目を丸くしていた。




多少の迷惑は許してほしい。

今回はどうしても、早く行かなければならないんだ。




立花を1秒でも早く、地獄から救出するために。





俺は若武の書斎へ向かい、息を荒らしながら、扉を開けた。

そこには、全員揃っていて、俺が最後の人のようだ。



チッ、俺が最後かよ。

俺は自分が一番遅いせいで、皆を待たせてしまったことに、大きな後悔を感じた。



でも、そんな時間、勿体無い。



急いで黒木に近づき、言った。

「何か情報掴めたんだろ!教えろ!」


自分の口の悪さを重々承知で俺は声を発する。




立花を救いたいんだ。

だから、小さな情報でもいい。


教えてくれ。




俺は色々な思いを込めて、黒木の黒い瞳を見た。

黒木の瞳は揺らめく。

「分かった。今から教える。
 だが、これはかなり危ない手を出してまで、聞いたんだ。

 それなりに、危険な情報。
 アーヤへの助けるという気持ちが変わってしまうかもしれない。
 それでも、いいのかだけをはっきりさせてくれ。」



俺たちは自然と目を合わせ、頷いた。



立花を助けたいというこの大きな気持ちは変わらない。

そんな自信があった。



俺たちは黒木を目を真っ直ぐと見て、頷く。




そんな俺たちを見て、黒木はため息をついた。

「今から話すことは全て事実だ。」



黒木は重い口をゆっくり動かし出す。

一歩前へ→←許されるのならば 立花side



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あき@草売り大魔王(プロフ) - かっちさん» コメントありがとうございます!!シリアスが大好物なもので(((これからも頑張ります!! (2022年7月4日 16時) (レス) id: e269879e16 (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - すごく面白かったです!シリアスかけるの羨ましいなあ。これからも頑張ってください! (2022年7月2日 1時) (レス) @page31 id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 小三さん» コメントありがとうございます!!元気が出る言葉です! (2022年3月25日 21時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
小三 - すごく面白かったです!!!!! (2022年3月23日 8時) (レス) @page39 id: a6b1297b7c (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - るぅとさん» コメント、ありがとうございます!!!そんなに褒めてもらえるなんて光栄です!!!夏期講習で埋もれて死にそうですが頑張ります! (2021年8月16日 22時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp  
作成日時:2019年10月12日 13時

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