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先輩が異国語を話す理由  【エリナ】 ページ31

**『髪を結ぶ』の主人公と同一です。見た目Japanese,言葉はEnglishの子です。

多くの人は、歴代の極東神機使いの戦闘が録画されたものを、初見のアラガミへの対策資料として、使う。
繰り返し見ることで、アラガミの隠れた弱点や神機の活用法さえも学ぶことが出来るので、一石二鳥、いや三鳥といっても過言ではない。

私は14で、まだまだ未熟者故に、学ぶ必要がある。

数多の映像資料のなかで、最もA先輩のものを見ていた。


『Damn you!!』

顔立ちは日本人、ヤマトナデシコの、綺麗なサクラ色の唇から発せられるのは英語。
とても流暢で自然で違和感の無い。
そのぶん、日本語が少しおかしいんだけど。
目を閉じて聞けばネイティブスピーカーと間違えそうなくらいだ。

映像の先輩は、神機を銃形態に変えて、頭部を狙い打つと、アラガミは呆気なくぐったりとした。
再び形態を戻して、容赦なく追撃する。
無駄のない動きは、まるで一種の舞踊だった。

「Damn you….なんて奴なのって。怒ったけど結局勝ってるし。」

思わず、呟くと、フランさんのアナウンスで任務終了が告げられた。
最後の捕食で希少素材が手に入ったらしく、『Hooray!』、万歳、と喜んでいる。

先輩の資料が保存されると、真っ先に、誰より早くファイルを開く。
再生回数の9割を私が占めていると、胸を張って言えよう。

端末機と紅茶を窓際の席へ持っていき、早速始めた。

すると、音もなく先輩が私の背後へまわって来ていたのである。

『What……んん…What do you do that ?』

何で私の、と先輩は自身の強さを知らないようだ。
今まで多くの任務に同行し、会話したり、それらの中で先輩の強さをの秘密や、戦術なんかを学びとろうとした。
が、まず当の本人は気付かない。ならば、

「せ、先輩の戦術がかっこよくてあと、好きだから、です、憧れなんです。
 少しずつ近づきたいっていうか、えっと、こう、ありたいというか、」

耳まで真っ赤な私とは反対に、全く表情が変わらない先輩。
暫時の猶予を願って、熱を下げようとすると、今度は先輩が漸次赤くなっていった。
口を押さえて謙遜する様子は日本人らしい。

ちょっと可愛いな。

『Thank you for your frank confession.』

ありのままに言ってくれてありがとう、だった。

先輩の英語は、育ちのせいかもしれない。
でも恥ずかしがりやで、気持ちを多くの人にしられたくない、かもしれない。

この瞬間だけ、先輩を独占したようで嬉しかった。

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ルーネスガルディン - 死神のシャルロットだ。、、、此処は? (2016年6月13日 12時) (レス) id: e3be47b955 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い屈み | 作成日時:2015年8月18日 15時

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