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私の方が! 【シエル アリサ カノン】 ページ25

ガールズトークに華を咲かせていところ、私達に視線をぶつける誰かがいた。
それをいち早く察知したシエルが困ってような声を挙げる。そして溜め息をついた。
同時にカノンさん、アリサさんから厭そうな声が聞こえた。
彼女たちにつられて私も振り向くと、あまりにも予想通りだったので何も声は出なかった。

「うーん、」

右手は顎に、左手は腰に、いかにも考え中の格好だ。
時々目を細めている。


「ちょっとなんですか!ハルさん?私達話してるんですよ!」
「そうですよ!それも男子禁制のガールズトーク!禁制です!!」

訴えるようにアリサさん、カノンさんが抗議する。
ふたりに対して目をさらに細めて笑ったハルさんは

「いやぁ、副隊長さんがね、どうしても、こう、」

ためぎみに僕のことを言うもんだから気になった。



「人妻感があるっていうか」
『僕ですか』

自分が誰と関係があるわけではない。
彼氏なし歴が年齢と等しくてさらに恋も未だ未経験の自分に人妻感などあり得ないのである。
顔を赤くしたのに気付いて抗議した。


『ぼっ僕は、僕はそんな風に見えるのですか…?』
「それだよー自分を僕ってとこが掻き立てるー」

”僕とは下僕の僕、ツマリ従順の性さ”
と音がしそうなほどウィンクした彼は続けてこう言った。

「それにちがいますーて拒否しないんだよ完全に従者じゃん」

解説された私に皆からの視線がささる。

「そんだけ色気が」『んなの知らないです』

恥ずかしくて顔を覆うとそこは乙女だと断言される。
狭間で揺れてますね、好きな人は、教えてくださいよと乙女たちから質問され、恥ずかしくて頭がまわらない。そんななか、



「でも私、この中で私が一番愛してます!」

突然手をとり、輝いた瞳でシエルが言ったのだ。

「ずるい!私の方が!」
「いいえ!私、台場カノン、ここまで好きになった人は、いません!」

シエルは手を握ったまま、アリサさんは、私の頬に触れ、
カノンさんは腰に抱きついたままうごかない。

「うーん、こりゃぁ羨ましいねぇ」

最後までムードを壊していた真壁さんから、ニヤニヤと企むような視線も動かなかった。

誉めない理由 【ペイラー榊】→←開けるべからずの間 【アナザージュリウス】



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ルーネスガルディン - 死神のシャルロットだ。、、、此処は? (2016年6月13日 12時) (レス) id: e3be47b955 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い屈み | 作成日時:2015年8月18日 15時

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