【GOD EATER】神機使いこれくしょん (ページ3)

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ブラッドこれくしょん　空母　【ジュリウス】ページ3

軽快な音をたてて偵察機が飛んでいく。
ただ待つのも性にあわないので少し動いてみることにした。
風もいい。波も穏やかで天候も良好だ。
出撃する必要なんてないだろう、そう思っていた。

「お帰り、そうか南南西に戦艦か。」

空母にとって戦艦は得意とする分野である。どこか彼方より攻撃し、確実におとす。
成功した報告をすればあの方の笑顔を見ることが出来るだろう。

だから今日も失敗は許されない戦いへ挑んだ。

主力となる場面がおおいことは狙われやすいのと同じ。
俺のような空母の連撃をくらえば大破はより確実だ。

「防御さえ、甘ければいいんだが。」

一度それを利用していつもAの隣にいるギルに夜戦を仕掛けたことがある。
だがそれはすぐにAに見つかって、

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『仲間を傷付けてはいけません！服は破れるし、血も出ます！』

「確かに仲間の負傷は喜ぶべきものではない。だが..」
『ん?』

「Aの大破は、とても希少で興味深い。」
『もう、なんだろう、あなたと出撃したくないです』

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ひどい答だ。嫌でも無理矢理同行させる、そんな思いをぶつけるように航空部隊を発進させる。

「行くぞ！完膚なきまでに叩け！」

軽快な音を聞くのは二度目だ。信号は対象は轟沈した、と伝える。

勝利だが完全勝利ではない。

なんと小破して、ところどころ、肌が出ていた。
想定外の潜水艦、改めて魚雷は恐ろしく感じる。

疲れでふらふらと鎮守府へ帰還すると誰か一人、波止場に立っていた。
大破したわけでもないが意識が遠のいていく。せめて誰なのかくらい確認したい。
手を伸ばして触れたのは、衣服。ああ、また制服か。

Aだった。

『え!?隊長！小破してるじゃないですか！』

明らかに身長差がある俺をしっかり受け止めてくれた。
巡洋艦は軽量だ。なのにこんなに支えてくれたら、誰だっておちるに決まっている。

無責任だが、そのまま眠ってしまい、彼女に全体重を掛けてしまった。

その後、部屋に運んでくれたのだろう。柔らかい布に包まれていて、ベッドで横になっていた

そういえば、眠ってしまう前に何か柔らかいものが顔に当たっていたような感触がまだ残っている。

「何だろう、一体」

しかし、まだ、疲れが残っている。
今すぐにでもAに礼を言いたかったが体が言うことを聞かない。

そのまま目を閉じた。