恋愛漫画みたいな恋がしたい。【 梵天 】

7.角を曲がったその先で 【 三途春千夜 】 ページ7

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◆ [] は 恋愛漫画の心の中だと思ってください ◆








誠の恋をするものは、みな一目で恋をする。
( シェイクスピアより )







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出会ったその瞬間から、気付かぬ間に恋に落ちているのかもしれない。だから、恋愛においての出会い、はとても大事なのだ。









だから、恋愛漫画の出会い方はとても、面白くてありそうでないようで、ドキドキしてしまう。









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[ いっけなーーい！！遅刻遅刻！！！私、羽田A！どこにでも居る女子高生！今日は寝坊をしちゃって遅刻寸前！！なんでお母さん起こしてくれなかったのよォ〜〜！！って]







｢うおっ｣








三途｢あ｣










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ジンジンと痛むのは、私の右頬。そして倒れてるのは私で、頬を抑えるだけだった。しかもかなりぶっ飛ばされた。







え？













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………………………え？










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出会ったのは曲がり角、ぶつかった男がちょ〜〜生意気で！！みたいな下りのはずなのに、私は今









三途さんに








ぶん殴られたという事実に理解が及ばなかった。え？Why？どうして？？？









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三途｢ごめんて｣








｢…………………｣











三途｢つい癖で、悪かったとは思ってんだよ、なっ？｣









｢………………………ぐすっ｣










三途｢泣くことじゃねぇだろ、てか雑魚かお前は｣










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今更の話ではあるが、私は竜胆さんの連絡係なだけであって、戦闘要員でもなければ、喧嘩歴もない、人を殺した経験もゼロである。








何気に竜胆さんに殴られたこともなければ、精々蘭さんに首を絞められるぐらいの経験しかない(大体蘭さんのことを竜胆さんの前で弄っていたらバレてる故)(自業自得)。








詳しくは 第一話を見てほしい(やめろ)。








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だって私、やらかさないので。









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｢竜胆さんにも殴られたことないのにっっ｣







三途｢え、まじ？｣








竜胆｢まじ｣








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流石に結構吹き飛ばされるのかな、とは考えていたけれど、まさかぶん殴られるとは思わなかった。








ジンジンしていたかったのなら、制服を身にまとっている九井さんが、冷やすのを持ってきてくれた。









優しい、嬉しい、好き。








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｢悪いことをしてる気分｣







九井｢してんだろ｣







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右頬が痛い。









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