35.深夜1時の電話コール ページ35
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それはあまりにも突然だったのかもしれない。
身構えていた、とは言わないけれど
いずれ来るだろうその日に怯えていたのかもしれない。
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九井さんと買い物をした日からかなりの日数が経ったと思う。足の怪我も治っていて、有り触れた当たり前の日常に戻っていた。
今日も仕事が疲れたな、契約も出来たな、と喜んでいた日だったと思う。
ちょっとあの日は、少し変わっていたのかもしれない。
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寝ようとしたんだ、まだ寝てない。寝ようとして、ちょっと寝れなかったのは、あの日からのせいだ。
もっと早く布団の中に入ったとしても、きっと私は寝れずにボケーッと天井を眺めるだけなのだろう。
そうやって考えていた深夜
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鳴り響いたのは、間違いなく私のスマホだった。
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ビックリして、思わず右手を壁にぶつけた。シンプルに痛い。なんなんだよ、この壁め。
そんな文句を垂らしながらも、充電器を差し込んであるスマホを持ち上げたのなら
ディスプレイには
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どくりっ、とした心臓の音を無視をして、震える手で通話を開始する。
耳元にスマホを置いたのなら、騒がしい物音と声がしては、一気に耳が痛くなった。なんだ、何をしているんだ。
理解も出来ずに｢もしもし｣と声を出したのなら、大きな声が誰かを呼ぶようにとしていた。
この前聞いたことあるかもしれない。でも、電話ごしの声は本来の声とは多少異なるらしい。そんなことがテレビでやっていた気もする。
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三途『おーーい、九井。あかねさんに繋がったぞー』
九井『ん、あかね、さん？』
三途『ほら電話』
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九井『っはは、あかねさん、あいたい、』
九井『あいたいよ』
九井『…………………………あかねさん』
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電話ごしの声は、本来の声とは異なるらしい。
テレビで芸能人がそんなことを言っていたけれど、ほんとにそんなのだろうか？
電話越しから聞こえた九井さんの声は、どうにも、悲しいような胸が痛くなるような、そんな辛い声に聞こえた。
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｢今行くね、はじめくん。｣
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真夜中1時の電話、私は私を辞めなければならない。
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ちょき。(プロフ) - 十六夜夏希さん» まだ2人とも囚われてるような感じになってます！！ 少しずつですが、物語が動き始めつつありますので、見守って貰えたらです！ コメントありがとうございました！ (2021年12月5日 9時) (
レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜夏希(プロフ) - え、めちゃくちゃ切ない…。それぞれの囚われている感がめっちゃ好きです。ココの推しもっと増えろ。(笑)更新頑張ってください！ (2021年12月1日 2時) (レス) @page38 id: 1ab5df6e8d (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココオタクって言われてしまったうち喜んでいいのやら😩 (2021年11月30日 0時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちょき。(プロフ) - ちえさん» 九井くんいいですよね！！わかります！！私も好きです！ 今回は九井くんメインのお話でしかも長めのお話なので、楽しんで貰えたらです！ コメントありがとうございました！ (2021年11月28日 23時) (レス) id: 186429bef0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココが推しなのでこういう話しがもっと見たいです。 (2021年11月26日 19時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょき。 | 作成日時：2021年11月22日 13時
