【オリジナル】俺が妖とか聞いてない【男主】

女じゃない ページ20

時は過ぎ春が来た

時間系列がえらいっこっちゃとか気にしない

あ「そういうことだ」

ル「どういうことだ」

あ「なんか久しぶりのこんなやり取り」

懐かしさを感じつつ通学路を歩く

自分が妖怪であることがわかって半年ほどが経つ

ちなみに第1話は､秋という設定にしておこう

そして今日から高校4年生だ

おっと､勘違いしないでくれ留年じゃない

妖怪は大学がなくその代わりに 高校が7年間ある

手続きをすれば9年生までいける

あ「っていうか 妖怪になっても学校はあるんだな」

ル「当たり前だろ。俺達にも 就職とかはあるからな」

あ「妖怪も大変だな」

ル「人間とそんなに変わらないからな」

たわいもない会話をする

妖力が使えること以外は 依然と何ら変わりないな

ル「・・・」

あ「ん?どうしたんだ?急に止まって」

ルイが立ち止まり 曲がり角を見つめている

ル「出てこい、気配でわかるぞ」

あ「え」

「アラ、バレちゃたわね。さすが烏のお頭様だわぁ」

コツコツという音と共に曲がり角から出てきたのは 男...男⁉

あ「背高ッていうか ヒール⁉」

白いシャツにはサングラス､黒いスキニーパンツと赤いヒールを履いた美形の男性

「あなたね❓半妖のAくんって」

あ「何、俺の事食べに来たの」

「そうねぇ､あたし 強さには興味ないのよ。ただあなたみたいにかわいい子なら食べたいと思うわぁ。
ま、性的な意味でだけど」

あ「性的⁉」

鳥肌が立った

よく見ればルイも鳥肌が立っている

まぁルイは鳥肌か

ル「お前､東屋町の鶴羽(つるば)だろ」

鶴「あら、よく知っているわね。」

ル「赤いヒールを履いたおかまの妖怪なんてお前くらいだよ」

あ「おかまの妖怪⁉」

鶴「ちがうわよ!おかまじゃなくて､鶴の妖怪!」

あ「鶴の妖怪?」

鶴「そうよ､有名な話だと鶴の恩返しかしら」

あ「え、あの⁉」

鶴「あの中に出てくる鶴はアタシの父よ」

あ「え！は⁉父！？」

いやいや、あの中に出てくるのって美女のはず...

鶴「あれは勝手に人間がそう思ったのよ、本当は男」

あ「衝撃だわ」

鶴「あたしの素性はそんなものよ
本題に入るんだけど､あなたあたしと結婚しない？」

ル「ぶはッ！」

あ「お断りします」

吹き出し大笑いするルイ

こいつ面白がってる

あ「おかまはちょっと…」

鶴「そう、なら連れ去るしかないわね」

そういった鶴は俺に抱き着き腹パンを決めてきた

鶴「ちょっとねむっててね」

眠らせるならせめて手刀にしてくれ

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