【七つの大罪】狙われたポイズンスコール part3

メイリスとの雑談* ページ7

”まーここで、雑談でもして待っていましょうよ。”

「私もちょうどそう思ってたところよ。」

あまり気分は乗らないが、暇つぶしにはちょうどよかった。
”ゴウセルがAを置いて行く…かぁ。”

「なににあけてるの。」

メイリスがなにか変なことを考えているのは間違いない。
顔のにあけ、表情からさっと読み取れる。
”いやー〜、なにかな、い、しょ☆でプレゼントとか？”

「そんなこと考えてるだろうとは思ってた！」

確かにありえることではあるが、否定する方が大きい。
”なんで違うと思うの？”

「行っちゃ悪いけどさ…。」

彼がそんなことをする人じゃないと思う。
むしろそのようなイメージがまったくない。
彼のイメージは、何回か言っているじゃないか。変わり者で何考えているかがわからず、無表情。
たまに謎な行動をするし、ほら今だって。

メイリスにそのすべてを言ってやると「へー」と何かを考えるそぶりを見せた。
”なんだかひどいイメージだね。”

「ひどいかな？彼はもう自覚済みだと思う？けど。」

…いや、そうでもないか。
だって「わからない」を連呼する人だから。
ほぼほぼ質問には「わからない」とか「そんなのは必要ない」とか。
誰にだってわかることをわからないとか、絶対に必要なことを不必要とか。
「完全に変わり者じゃないか。」

”人間？”

メイリスがふとそんなことを言う。
顔は笑っていたので、冗談交じりだ。
「…わからんな、行動と言い、質問の答え方と言い、話し方と言い。」

興味本位で付き合っただけなのであって、何も彼のことを知らない、なさけない。
付き合ってたら何か一つや二つ、相手のことは知っているべきだろうが、そうはいかない。
そもそも興味本位で恋愛なんてやるものではない。
後で後悔したって知らないぞ、…と私に言いたい。
”え、いや、そこもまともに返さないでほしかった。”

「いや、これまじで考えて見るとわからんのよね。あ…口調が。」

なんだかまじになると口調が変わるらしい私は、今気づく。
”どこの人ですか？”

「えーっとアメリカ人くらいにしておこうかな。」

”遠いだろ！”

久々のメイリスからの突っ込み。
なんだかすっきりした気分になって私の中の不安がどこかに一瞬消え去った。
「う〜ん、あの口調なら京都？」

”いや、なんでまずこんなときにその名前？なんだか現在過ぎない？”

「あ、あ、確かに。」

何も考えずに書いている…いや、言っているが確かに現在しすぎだ。
ここは…ふるーい設定だろ？だって聖戦中だとか。

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